Re:猫の膀胱炎　フードについて

ロイヤルカナン製品には、phコントロール０、phコントロール１、phコントロール２、phコントロールオルファクトリー、phコントロールライトがあります。役割別で大きく分けると、phコントロール０とphコントロール０以外に分けられ、phコントロール０はストラバイト結晶を溶解し、シュウ酸カルシュウム結晶の発生を予防する役割があり、phコントロール０以外はストラバイト結晶の溶解（０よりは溶解力が落ちます）・発生の予防という役割があります。

phコントロール０以外のもの、つまりphコントロール１、phコントロール２、phコントロールオルファクトリー、phコントロールライトのそれぞれの違いは嗜好性のみであり、成分内容は同じです。すなわち、phコントロール１を食べてくれているのであればそのまま食べさせ続けて問題ありません。またphコントロール全種類において、長期間食べさせることで内臓器に負担をもたらすことはありません。

しかし、慢性腎蔵病や重度の心疾患を患っている場合にはたんぱく質、リン、カリウムなどの含有量がその疾患を悪化させる恐れがあるので注意が必要です。前に食べていた食事に戻しても良いかという点ですが、ストラバイト結晶は重度に蓄積を起こすと膀胱結石になります。その為、前の食事に戻すことはお薦めしません。

しかし、今回のストラバイト結晶が膀胱炎による一時的な発生と考えるのであれば、膀胱炎の原因（例えば一時的なストレスや飼育環境など）を除去することにより膀胱炎の発生を防ぎ、同時にストラバイト結晶の発生も防ぐことができます。このような場合であれば前の食事に戻すとこも可能と考えられます。

特に前の食事に戻すかどうかについては獣医師との話し合いが大切になりますので、かかりつけの獣医師とよくご相談ください。