マーキングのしつけは叱るべきか、叱るべきではないのか?
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ペット行動コンサルタントSENDA の千田純子です。
ワンチャンのしつけの中で、「トイレシーツの上でおしっこをするんだけれど、足を上げてするので、おしっこが外に出てしまう。」というご相談はよくあります。
まず、それがおしっこなのか、マーキングなのか?というところをはっきりとさせておくべきでしょう。一度にたくさんの量をするようならトイレトレーニングができていないということだと思います。少しずつ色々な所でする場合は、マーキングでしょう。
マーキングの場合は、縄張り性であったり、不安が強かったり、社会性が低かったりするとマーキングが広くなるので、補足にも書かれているように、飼い主さんとの主従関係?(信頼関係)ができてきて、不安傾向が低くなると自然に治っていくでしょう。その時、飼い主さんが強く叱ったりして、不安傾向が高くなるとマーキングがひどくなります。
つまり、性格的に不安傾向が低く、飼い主さんとの絆もできていてマーキング(オシッコの失敗)をするような場合は、トイレの場所を勘違いしている場合が多いので、叱って止めても良いと思います。
しかし、不安傾向が高く、飼い主さんとの絆ができていない場合は、叱るとより飼い主さんとの信頼関係を作るのが難しくなり、不安傾向が高まり、マーキングがひどくなることが考えられます。
叱るか、叱らないかは、そのワンチャンの性格と飼い主さんとの信頼関係を見て決めるべきではないかと私は考えています。
ちなみに、我が家のパピヨンもヨークシャーテリアも猫もマーキング(猫はスプレー)をしますが、決まったところにしますし、犬たちは外では足を上げますが、トイレシーツの上では足を上げないようにトレーニングをしています。それは全て褒めて教えました。叱ることで、行動をなくすことはできますが、行動を教えることはできませんので、行動を教える場合は褒めることでしかできないと考えたほうが良いでしょう。
評価・お礼
テチチ さん
2015/03/05 14:54
なるほどです。
すごくご丁寧に詳しく教えて頂いて助かりました。褒めると叱るの違いまで具体的で分かりやすかったです。感謝します!
不安傾向が強いか弱いかでその子によって変わるのですね。
私も犬のしつけで飼い主との信頼関係が深く関わってくるんだな、と思いました。
どうもありがとうございました!
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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