対象:ペットの医療・健康
Re:コリコリしたシコリに…
皮膚にシコリを認めた時に考えられる病態としては、腫瘍(良性、悪性)や非腫瘍性の腫瘤(類表皮嚢包など)の発生、異物の迷入、また皮膚炎による皮膚の硬結などが挙げられます。また特に乳腺の場所に発生するしこりとしては良性、もしくは悪性の乳腺腫瘍、乳腺炎や発情時などにみられる乳腺の過形成による硬結が挙げられます。
上記のなかで特に注意が必要なのが乳腺を含む皮膚の悪性腫瘍ですが、そのような悪性腫瘍のなかには他の臓器に転移するものや、内臓の悪性腫瘍が皮膚に転移したもの、また腫瘍自体が著しく増大してしまったり、強い炎症を起こして外科手術でとることができなくなってしまうものもあり、診断や治療が遅れると命に関わる病態に繋がることもあります。しかし、逆に早期の診断治療により、治癒が可能な悪性腫瘍も存在しますので早期の診断は非常に重要です。
また悪性腫瘍でないシコリに関しても皮膚炎であれば痒みや違和感から掻き壊しなどで更にその状態を悪化させてしまったり、良性の腫瘍などでもぶつけたり擦ったりしてしまうことで自壊や感染などを起こしてしまうこともあり、そのような場合は痛み等がでることが多いため外科的切除などの積極的な治療介入が必要になってくることもあります
したがって、完全に様子をみてよいシコリというのは基本的にはありませんので、一度動物病院を受診され、診察を受けられることをお勧めいたします。
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ラン☆さん (京都府/29歳/女性)
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