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対象:新築工事・施工

松本 昭彦

松本 昭彦
住宅設備コーディネーター

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フラットアンテナ設置のプロです、もう解決しましたでしょうか?

2014/07/25 15:57

回答するのが遅くなってしまいました。
もう解決済みでございましたらいいのですが、未解決のままでしたら申し訳ございません。

壁づけのアンテナ(いわゆるフラットアンテナ)の場合は、立て直す前の家に建っていたアンテナ(屋根の上に立てている八木式のアンテナだと思いますが)に比べ、設置高さが低くなっているせいで、周囲の障害物の影響を受けやすく、屋根の上よりもうまく受信できない場合があります。

改善策はいくつかありますが、まずいくつかご確認ください。

なお、強力なブースターを単純に取り付けるだけでは改善しない場合もあります。

電波の中継局によっては、電波の水平・垂直の特性の違いから、アンテナを横向きに設置しなくてはいけない場合もあります。
プロのアンテナ工事の方が設置しているので、そういった間違いはないかと思いますが、もし取り付け方が間違っている場合はそれだけでも著しく受信が悪くなっている場合があります。
判断の仕方としては、近所の方が屋根上のアンテナを設置している場合、そのアンテナが真横から見て【→】のような形になっている場合は、フラットアンテナもそのままの形(通常は縦長)に取り付けます。もし真横から見て【卌】のような形になっている場合は、横長に設置しなくてはいけませんが、アンテナのよっては防水の観点から横向き設置に対応していない場合もあります。

以下、電波の改善策をいくつか提示いたしますが、プロが設置しているという意味では、既に検証済みである可能性が高いです。しかし、フラットアンテナはまだベテランの施工業者が少ないため、最適な設置をできていない(改善の余地がある)可能性もあります。
工事に来られた方があまりフラットアンテナの知識や経験がなさそうであれば、別の業者に頼んだ方がいい場合も考えられます。


○改善策その1 【アンテナの位置を変える】
電波方向の障害物の状況によっては、アンテナの位置を20cm程度動かしただけで電波状況が改善する場合があります。

○改善策その2 【アンテナを高くする】
単純に少しでも高ければ受信状況が良くなるということはありません。ただし、2m程度高くするとよくなることが多く、さらに上下の微調整をすることで改善される可能性は高いです。
ただし、サイドベースやマストといったものにフラットアンテナを設置する場合は、強風によって倒壊する危険性が高いため、きちんと強固に取り付ける必要があります。また、個人的にはこういった取り付け型は推奨しておりません。
単純に壁面で最初に試した位置から2m高くするというのは現実的ではないかもしれません。

○改善策その3 【屋根裏に設置する】
改善策1,2にも関係する内容ですが、思い切って屋根裏の中に設置してしまうというやり方があります。
経験上屋根裏の方が電波の受信感度がよくなることが多いです。
ただし、金属屋根の場合や、電波到来方向に太陽光パネルが載っていたり、屋根の裏(天井の上ではなく、屋根に沿った形で)断熱材を吹き付けてあったりする場合は、かえって電波が弱くなることが多いです。
また、屋根裏にアンテナ線が通っていない場合は、新たに引き込む工事が必要になります。
※庇(ひさし)等に穴をあけて天井裏に引き込むか、最上階の部屋のアンテナ端子に来ている線を屋根裏まで延長する工事。後者の方が難易度が高いです。

○改善策その4 【ブースターを変更する】
現在ブースターを使用していない、もしくは弱めのブースターであるなら、性能のいいものに交換することで、若干良くなる可能性があります。
ただし、今回のケースでいうと「アンテナ線の経路長が長いために電波が弱くなる(減衰する)」のではなくて「そもそも受信できている電波が良くない」ということが考えられますので、ブースターの能力で大事なのは利得(電波を強くする力)ではなく、雑音指数です。
商品としては古くからあるものですが、日立国際八木ソリューションズ社(旧八木アンテナ社)の「DU35M」などはお勧めです。もしBSアンテナも設置しているのであれば「DSU35M」がお勧めです。
他社から最新ブースターなどがたくさん出ていますが、経験上状態の悪い電波を一番マシにしてくれるブースターです。

○改善策その5 【ブースターの位置を変更する】
アンテナで受信した電波は、テレビにつながるまでの間に少しずつ弱くなっていきます。
それを補うためのものがブースターなのですが、ブースターは基本的には「状態のいい電波が、弱くなっても大丈夫なように『事前に』底上げする装置」です。
電波が弱い場合に、アンテナからブースターまでの経路が長いと、ブースターに届くときにはすでにどうしようもない状態になってしまっている場合があります。
もし、現在のブースターの位置がアンテナから離れている場合はアンテナのすぐ近くに取り付け直すことにより、改善される可能性があります。
なお、家庭用ブースターの多くは、本体と電源部分が別になっていますが、電源部分は離れていても関係ありません。

○改善策その6 【アンテナ本体を変える】
もし現在使用しているフラットアンテナよりも高性能のアンテナがある場合は、そちらに変更するという手段があります。
例えば、一般的な20素子タイプがついている場合は、それよりも性能のいいものがあります。
20素子タイプ
DXアンテナ社 UAH810 (デジキャッチフラット)
マスプロ電工社 U2SWL20 (スカイウォーリー)

上位機種(高性能タイプ)
日立国際八木ソリューションズ社 U-26 (VARTE)
DXアンテナ社 UAH900
マスプロ電工社 U2SWL26
日本アンテナ社 UDF105

また、ブースター内蔵タイプを利用すると、改善策5で言う「ブースターがアンテナに近い」形の最もな事例として考えられます。また内蔵型のブースターは電波を強くする能力が少し弱めであるため、必要に応じて別途ブースターと組み合わせる方法もあります。
同様に、パワーアップブースターなどをアンテナ直下に取り付けるという方法もあります。
※パワーアップブースター http://www.hitachi-kokusai.co.jp/hys/products/tv_home/booster_dpw02,3/

改善策その7 【受信中継局を変える】
もし、質問者様の自宅周辺が、二つ以上の電波中継局の放送範囲、もしくはその近辺であるなら、今とは別の中継局からの電波を試してみるという方法もあります。
例えば埼玉県熊谷市などでは、児玉中継局と東京スカイツリーのいづれか電波のいい方から受信するということだけではなく、場所によっては群馬県の前橋中継局からの電波の方がよく受信できるという場合もあります。あくまでレアケースですが、そういったことで改善できる可能性もありますし、2か所それぞれに向けたアンテナを設置し、混合するという手もあります。ただし、これはあまり現実的ではないように思えます。

電波の状況がいまいちという場合には、できるだけ経験豊富な方にお願いした方がいいと思います。
もちろん、CATVや光で視聴するという方法もありますが、ランニングコストが普段の生活スタイルとバランスがいいか考えた方がいいでしょう。

補足

改善策その8 【アンテナケーブルを変える】
これは、アンテナ端子まではなんとか視聴できるレベルの電波が届いている場合で、テレビではうまく映らないという場合の改善策です。
そもそもアンテナでうまく受信できていない場合には意味のないものとなります。
アンテナケーブルがあまりにも細いものの場合や、ケーブル先端の加工が良くない場合は、ここで大きな電波のロスが生じる場合があります。
電波の状況がぎりぎりの場合はできるだけ状態のいいケーブル(S-5CFBなどがお勧め)を使用した方がいいでしょう。

アンテナ
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この回答の相談

壁付けアンテナを設置・・しかし一つのチャンネルが・・

住宅・不動産 新築工事・施工 2014/07/13 17:10

建て直す前は、いわゆる普通のアンテナでちゃんと映っていました。
業者がいうには、一つのチャンネルが映らないというのです。
テレビを楽しみにしている年寄りもいるので… [続きを読む]

けんけん789さん (宮城県/34歳/女性)

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