対象:新築工事・施工
上村 美智夫
建築家
-
建替え等を検討するに際しての確認すべき大切なチェック項目
- (
- 5.0
- )
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
現在、築33年の中古住宅となりますと、完成したのが1981(昭和56年)年に当たります。この年の前後で耐震基準が大きく変わっています。前者(1981年5月着工まで)を旧耐震基準、後者(1981年6月着工から)を新耐震基準と呼ばれたりしています。その後2000(平成12年)年に大きな改正があり、それが現在の耐震基準となっています。
阪神淡路大震災では、旧耐震基準の建物に大きな被害が出たと報告されています。加えて、3年前の東日本大震災においても多少の影響があったとのことですので、今後の安心の為にも、行政等で行っている耐震診断を受けられて、中立的な第三者機関の診断で、現在の安全性をまずは確認してみることをお勧めします。何らかの耐震補強が必要となるのではないかと思われます。
行政等で行っている耐震診断には費用の面で、多少の補助が期待できるようです。その辺の事を下記のコラムで紹介していますので、宜しければ参考にしてください。
・建替えかリフォームか迷う時は、まずは公正中立な耐震診断を。(私のプロファイル内のコラム記事)
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/c/c-137399/
さて、建替え等の時期・タイミングの件ですが、最新の技術や経済の変動、流行や時代の気分等は、その変化のサイクルが、少しずつ早くなっているのではないかと思える今日この頃ですので、今のこの状況がどこまで続くかは、誰も正確には見通せない事だと思われます。
しかし、そのように不透明で、先を見通せない状況の中にあっても、ローンだけは一定期間変わらずに存在し続けます。従いまして、「この内容のローンなら何とかできそうだ」という客観的な状況と加えて、「ここで何とかしたい」というご自身の強い願望とが、共に訪れる時が、最も大きな建替え等の時期・タイミングのひとつではないでしょうか。
そのような判断の助けに、少しはなりそうなものを以下に紹介します。判断材料のひとつとお考えください。
それは、住宅金融支援機構がフラット35のサイト(WWW.flat35.com)において無償で提供している『資金計画シミュレーション』というものです。
これは毎月の返済額等のシミュレーションが、手軽にパソコンなどでできるというものです。
入力する条件をいろいろと変えて、その違いを納得できるまでシミュレーションで確認することができます
必要項目を入力すると、
・「住宅ローンに関する試算結果」(返済明細表他)、
・「家計に関する試算結果」(収入・支出の推移、貯蓄残高の推移、キャッシュフロー表等)
を見ることができるというものです。
操作方法等の主な流れは次のようになります。
1、まずは住宅金融支援機構のフラット35サイト(WWW.flat35.com)へ
2、「ローンシミュレーション」をクリック
3、「資金計画シミュレーション」をクリック
下記でも関連した事を解説していますので、宜しければ参考にしてください。
・長期固定型住宅ローン・フラット35Sとシミュレーション(PAO建築設計ホームページ)
http://www2.gol.com/users/paoarchi/flat35_teitanso/flat35.html
以上、少しでも参考になれば幸いです。
評価・お礼
ガオガオ さん
2014/05/31 19:58
ありがとうございました。
たしか旧耐震基準でした。
たしかにこのまま大きな地震が、またあったら崩れてしまうのではないか心配があります。
フラット35シミュレーションをしてみます。
やはり自分の強い決断だとおもうので後悔しないような決断をしたいとおもいます。
ありがとうございました。
上村 美智夫
2014/06/01 15:47
返信ありがとうございます。
少しでもお役に立てば幸いです。
更に、個別に直接聞いてみたいことがあれば、「この専門家に相談する」ボタンをクリックして、お尋ねください。
相談は無料です。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在、築33年の中古住宅に住んでいます。4年目となります。
リフォームを含め1500万程度で購入しました。
3年前の東日本大震災の影響もあり一部(ダイニング)が傾いていますがすむにはもんだいがありませ… [続きを読む]
ガオガオさん (宮城県/32歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A