対象:新築工事・施工
伊藤 一郎
建築家
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メリット・デメリットは暮らし方次第
東京で設計事務所をやっております、伊藤と申します。
ご質問拝見しました。
周囲に何もない環境とのこと、日当たりや解放感は抜群ですね。しかし、敷地の周辺環境には何かしらのヒントが必ずあるはずです。
まず道路はどちら側か。新規造成地でしたら隣地の区画割りはどのようになっているか。それによってどの辺に建物が建ちそうか。あるいは景色はどうか。時期による風向きはどうか。などなど…
設計の専門家でしたら必ず敷地を丹念に研究して、状況にあった配置を考えます。
また、間取りについてですが、一般的には日当たりが嬉しいのは寒い時期であり、夏は暑いので日差しを遮りたい訳ですが、
南の日差しは日が高いので庇でコントロールしやすく、東西の日差しは日が低いので部屋の奥まで入ってきます。
夏は西日で夜まで熱が残りますので、西側にはあまり大きな窓は開けない方が良いと思います。
日射による暑さについては窓の大きさである程度コントロールできますし、窓を作ってもその外に樹木を植えて影を作り、窓に直接日が当たらないようにすることもできます。
方位もさることながら、住みやすさを左右するのは各室のつながりです。
ここはすでに皆さんがおっしゃられていますが、住まい方によってメリットデメリットが大きく分かれるところです。
一般的には水回りをまとめた方が複数の家事が同時にできて楽だと思います。
ただ洗濯機は全自動ですから洗濯が完了した頃を見計らって干しに行けばよいので、むしろ洗面(洗濯機)は物干し場との距離を考慮された方が良いと思います。
物干し作業は意外と場所をとるので、洗面室とは別に洗濯機を置くユーティリティーのようなスペース(洗濯機置き場と物干しハンガーなどをしまう収納)を設けても便利です。
来客は親しいお友達がほとんどということならダイニングテーブルに座っていただきキッチンはつながっている方がいいでしょうし、お子様がいらっしゃるならやはりキッチンから目が届く場所にダイニングやリビングを持って来たいでしょう。
臭いの問題は換気扇の性能がそこそこ良ければそれほど問題にならないと思います。
お子様に目が届くという意味では、玄関からすぐに階段で2階の子供部屋に上がれるより、LDKを通ってから2階に上がる位置に階段を持ってくることもあります。
ご家族の暮らしや、新しいお宅での将来にわたる生活シーンというものを思い浮かべていただければ、各部屋の相応しい位置関係が見えてくるはずです。
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