対象:住宅設計・構造
3階建てと中庭を両立することを
こんにちは
スタジオドゥカの畔柳と申します。
補足のご説明、ありがとうございました。
都内の3方囲まれた土地というのは、あまり珍しくはないのですが、道路に2mの接道ということですので、4方ともに、隣家に接しているということだと思いますので(西側の接道2m以外は隣家に接していると思いました)、確かに、囲まれた雰囲気が強い土地かもしれませんね。
さて、2階から、南側隣家のトイレの窓が見えるということは、残念ながら、都会の住宅地ではよくあることで、確かに、リビング等から見えるのは楽しくないことになります。とはいえ、隣家のトイレを動かしてもらうわけにいかないので、自分の側で何らかの対策をとることになります。
ひとつの方法は、造園の考え方で対処することです。常緑の5m程度の高木があれば、その葉蔭で互いの視線を遮ることもできますし、ご希望のキーワードの自然を感じることもできますでしょう。高木でなく、例えば高めのトレリスにツタ・アイビー等をからませることも可能です。
ご近所に3階建ての建物がある準工業地域ということですと、これからも、どんどんと3階建て以上の建物が増えて来る可能性がある土地と思います。谷のそこにならないように、3階建てをお考えになるのは、ひとつの良い考え方と思います。
3階建てか、中庭かというご相談ですが、実は、この2つは相反するわけではありません。3階建ての2階、3階部分に中庭テラス・バルコニーをしつらえて、そこに植栽を育てることで自然を感じる都会の住宅を考えることができると思います。
もちろん、屋上を外部空間とすると、とても気分の良い空間なのですが、屋内の居住空間から自然に平面的・視界的に繋がった外部空間と、わざわざのぼっていく外部空間となりやすい屋上とでは、利用しやすさが違います。
もちろん実際に土地を見せていただいて、具体的なご希望を伺う必要があるのですが、3階建てと中庭(3方を囲んだ)を両立させると、楽しい住居空間を作り上げられるような気がします。
また、犬も(犬種によるとは思いますが)外部空間を感じることを喜ぶと思います。
ただ、少しだけ気になるのは、接道が2mという土地の形状と、1階を事務所という形で住居から独立した形にというお考えです。入口が互いに特立した事務所で、互いに独立したユニットという考え方をすると、重層長屋ということになり、東京都安全条例から2mの幅員の通路が必要等という決まりがありますので、戸建て住宅よりも条件が厳しくなりますので、計画する時に、要注意事項と思われます。
事務所としてのしようということで、住戸内にあるという考え方であれば、1個立て住宅ということで、問題があるとは思えません。
回答専門家

- 畔柳 美知子
- ( 東京都 / 建築家 )
- スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
時の変化を受け入れる揺るがない空間を
住宅/建築は、完成した瞬間から時の流れを受け、変化し、やがてオーナーのかけがえのない空間として熟成してゆきます。その為の空間を作るのが私の仕事です。また、特に、犬と暮らす住まいのアイデアをご提供しています。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
はじめてご相談させていただきます。近い将来の建て替えを検討中です。(現在専門用語もよくわかりませんが、これから地道に勉強します!)初心者ゆえ的を得ない質問に聞こえるかもしれません… [続きを読む]
overtherainbowさん (東京都/38歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A