対象:住宅・不動産トラブル
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ホウ酸塩による防蟻処置
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横浜駅のそばで開業している設計事務所です。
シロアリは環境に必要な虫です。枯れ木や枝を食べて処理をして環境をリサイクルする役目をもっているからです。
ですので、基本的にはどこにでもいます。
ただし、家に取り付くと面倒になるのでシロアリを家には寄せ付けないようにする必要があります。
最近はアメリカカンザイシロアリといって、地中からくるのではなく空から飛んできて軒などからとりつく外来のシロアリも増えつつあります。
建築基準法では、地面から1m以内の場所には防腐防蟻剤を塗布しなければいけないことになっています。
しかし、従来の防腐防蟻剤は農薬の一種で揮発性があるために数年で効果が無くなってしまいます。
また、一部の薬剤には健康被害がおこることが指摘されて使用禁止になったりもしました。
それと軒にとりつくアメリカカンザイシロアリには、1m以内の処理では役にたちません。
最近、これに変わる防腐防蟻剤としてホウ酸塩が使われはじめています。
アメリカの温暖な地域ではホウ酸塩処理は義務になっている所もあります。
ホウ酸塩は天然の鉱物で塩の一種です。水に溶かして躯体全体に噴霧すると木に定着します。
水に溶けるので外部には使用できませんが躯体には有効で、揮発しないので効果は半永久的です。
ホウ酸というとゴキブリ駆除や昔の事故のイメージで危険なのではと思われる方もいらっしゃいますが、もともと目薬や消毒薬、食品保存添加剤として使われていたものでした。
ホウ酸は昆虫には毒性が高いですが哺乳類には毒性は高くありません。致死量だけで言えば食塩と同じくらいです。
食塩と違って無味無臭なので消毒や食品添加剤として使った場合、間違って多量に摂取してもわからないので禁止になりました。
揮発性はないので(塩ですから)、躯体に定着したあとは齧らないかぎり摂取することはありえません。(それは虫であっても同じです)
逆に言えばゴキブリには効果は薄いです。ゴキブリは躯体を齧りませんから。
安全性で言えば揮発性の農薬より安全度は高いと思います。
それでいて半永久的に効果が見込めます。
こうした処理をきちんとすれば大丈夫です。
評価・お礼
Takooo さん
2014/04/15 01:55
詳しい説明ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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この回答の相談
古屋付きの土地を契約しました。
古屋を壊して更地にして新しく家を建てる予定です。
この古屋にシロアリがいると言うことが契約後に分かりました。
シロアリ は、この古屋を壊してもその土地の土の中に… [続きを読む]
Takoooさん (神奈川県/38歳/男性)
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