対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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木造住宅3階建ての「べた基礎」について
2014/05/06 11:00
平成7年の阪神大震災以来、この「べた基礎」が流行しています。地盤の強度に関係なく、基礎の底面積のみを頼りにしている感があります。建物の基礎はGLから下の土と一体になり建物の重しとして存在すべきです。それにより横からの力(風・地震)に抵抗できるのです。先の韓国でのフェリー船が、その事を証明しています。いわゆるトップヘビーです。頭が重く下が軽い状態です。船の重しであるバラストの水を1/4にしていたのは論外です。建築に話を戻します。建築基準法では地上部分すなわち建物の上部構造には細々と規定を沢山作っていますが、地下部分(地盤・基礎)では地盤状況が不明なので設計者の判断にゆだねるとあります。設計者に建物と基礎との関連を見抜く経験と地盤を洞察する力がなければ「べた基礎」と言う安易な工法を採用する事になります。近畿圏内には大地震が予告され、その備えをすべき時です。今、私には昭和39年の新潟地震の光景がありありと見えます。4階建てのRC造のアパートが次々と横倒しになりました。基礎があっても働かない光景です。いわゆる砂上楼閣なのです。
以上です。 2014.5.6 中舎重之
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この回答の相談
このQ&Aの回答
建築士さんは何と仰っているのでしょうか?
福味 健治(建築家)
2013/07/22 06:31
安全だと思います。木造3階建てについて
三竹 忍(建築家)
2013/07/22 03:06
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