対象:新築工事・施工
吉田 武志
建築家
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ガルバリウム鋼板外壁材と石膏ボード下地について
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はじめまして。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームの設計施工を行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。
石膏ボードも準不燃材として法律で認められ、ガルバリウム鋼板外壁材の下地材として使えますが、石膏ボードは基本的に内装用であり、非常に湿気に弱いので、外壁下地材としては適していないと思います。
経年し、湿気によりボロボロになった外壁下地石膏ボードをリフォーム工事で何度も見ています。石膏ボードを外壁下地として使うことは認められていますが、実際に施工すると湿気で劣化するという問題が起こる可能性が高いので、私は使っていません。外壁材のメーカーの方も石膏ボードは外壁下地として適していないと言っているので、間違いないと思います。
石膏ボードを貼れば、断熱材としてウレタン等の発砲系断熱材や羊毛等の自然素材系断熱材も使えるようです。しかし、上記の理由から石膏ボードは外壁下地としては使わず、代わりに準不燃材兼耐力面材にもなるダイライトを貼っています。
予算、デザイン、耐久性をよく考えて選択してください。
ガルバリウム鋼板外壁材について書いています。
http://www.yoshidacraft.net/material-galba.html
参考になれば幸いです。
評価・お礼
pep25 さん
2013/01/14 23:32
さっそくのご回答ありがとうございます。やはり私が懸念していたことは実際にありうることだったのですね。実際に施工されている方の意見は大変参考になります。
ガルバニウム鋼板外壁材についてのリンクも拝見させて頂きました。詳しく利点と欠点が書かれており勉強になりました。
記事を読んでいて疑問に思ったことがありますので、申し訳ありませんが追加で質問させて下さい。
湿気等の問題から外壁下地に石膏ボードは適さず、
ガルバ鋼板の下地にダイライト+断熱材グラスウールを使用というのを拝見しました。、
ウレタンは火に弱く単体では使用不可との事ですが、ダイライト+断熱材に現場発泡硬質ウレタンでは問題ありでしょうか?
というのは単純に石膏ボードと同じ準不燃材であれば、担当の設計士から提案されている構造の石膏ボードの部分をダイライトに変更すればいいのではないかと素人考えをしました。
ガルバニウム鋼板横葺
耐水PBt=12.5 ←ここをダイライトに変更
通気胴縁t=18
透湿防水シート
構造用合板t=9
吹きつけ断熱材
この様な構造ですと、準防火地域の法律をクリアした上で、湿気の問題、断熱材の火に弱いという問題もクリアできるかと思ったのですがいかがですか?
ちなみにダイライトは準不燃材兼耐力面材とありますが、構造用合板の代わりに使えるのでしょうか?
吉田 武志
2013/01/15 07:00
評価頂きましてありがとうございます。
私の書いた仕様は、木造軸組み構法の仕様です。
鉄骨の場合は違うのかもしれませんので、
設計者経由で、建築確認申請を審査する建築主事に事前に相談して頂くのが確実です。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在新築を設計中の者です。外壁の防水と劣化について教えて下さい。
地域は準防火地域になります
外壁の外側から
ガルバニウム鋼板横葺
耐水PBt=12.5
通気胴縁t=18
透湿防水シート
構… [続きを読む]
pep25さん (大阪府/34歳/男性)
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