腹筋を行っても腹筋は割れません。

hyohyo様


初めまして。
表参道のボディメイク＆ダイエット専門スタジオ『BEAUTY & STRENGTH表参道』でパーソナルトレーナーとして活動している浅野と申します。


結論から申し上げますと、腹筋運動だけで痩せることは難しいでしょう。

幾つか切り口がありますが、２点に絞らさせて頂きます。

(1)筋トレはあくまで筋肉を大きくするための方法
　⇒ 筋トレを行えば「痩せる(体重＆体脂肪の減少)」という考え方は正しいです(代謝が上がるため)。しかし「その部分を細くする」という目的であれば必ずしもそうとは言えません。筋トレはあくまで筋トレであり「筋肉を成長させる(太くする、強くする)」という目的を達成するための手段に過ぎないからです。一般の腹筋運動(クランチエクササイズなど)を行う目的は「綺麗な腹筋を作る」「筋肉のバランスを整える」などといった目的のためであり、決してダイエット(体重または体脂肪を減らす)に効果的なわけではありません(理由は(2)を参照)。食事コントロールや適切な筋力トレーニング、有酸素運動などの組み合わせの末に、お腹の上に乗っている体脂肪が減って来たところで「カッコいい腹筋」が見えた時に始めて"腹筋運動"の成果が分かるものであります。
　

(2) ヤセ体質を作るなら「腹筋」よりも『上半身や下半身』の運動の方が優先。
　⇒ 腹筋運動がダイエットには非効率という点を申し上げましたが、これは代謝(基礎代謝)を向上させるという観点から説明出来ます。筋肉量が増えると基礎代謝(何もしていなくてもカロリーを消費してくれるカラダのメカニズム)が向上します。腹筋というのは面積は大きいものの、量自体はそんなに多い筋肉ではありません。(板のようなイメージ)　従って、いくら腹筋を頑張って鍛えたとしても増える筋肉量はたかが知れています。腹筋を鍛えるのであれば、下半身や上半身といった大きな筋肉を鍛えた方が一気に代謝量が上がるために「ヤセ体質」になり、体重と体脂肪が減りやすくなるため、結果的に腹筋も凹みやすい体質へと変わって来ます。流行の体幹トレーニングよりも、下半身や上半身といった筋肉を鍛えることが優先になって来ます。


優先順位として【1:食事コントロール　2:筋力トレーニング(大筋群を鍛える)　3:有酸素運動】と考えた方が、ダイエットを成功させやすくなるでしょう！