お答えします

●神経抜くとどうなるのでしょうか？
神経と言うのは通称でして実際には歯髄（しずい）と言います。歯の表面から構造を説明させてください。表層はもっとも硬いエナメル質、そしてその下に知覚を感じる象牙質、そして歯髄になります。歯髄は神経と血管が入っていて歯に知覚と栄養を与えています。簡単なイメージとして木を思い出してください。木は生きているときは強くしなったりしても中々折れたりしません。ところが歯髄を除去すると枯れ木になります。すなわち材木を想像してください。生木に比べて少し強度が落ちます。

そこで、冠をかぶせたりして歯を補強する必要があります。

とった神経のところには薬品とゴムに近い材質で隙間のないようにしっかりと詰めてしまいます。

●口腔外科で親知らずの手術のとき一緒に虫歯の歯も抜く事は出来ないのでしょうか？ もしくは神経抜けないのでしょうか？
一緒に抜くことはできます。しかし、神経を取るような精密で清潔な作業は難しいですね。神経を取っている最中はなるべく清潔できれいな状態でなければいけません。歯を抜いている時は、唾液とか血液の混入が予想されます。

●奥歯が無いと駄目な事はなんでしょうか？
やはり歯はそろっているべきだと思います。物を食べたりは工夫すればできますが、すべての歯がそろっている時とは違います。咀嚼（そしゃく、食べる）しにくくなります。

親知らずは全身麻酔で上下４歯を同時に抜くことはできます。全身麻酔を使います。ただし日帰りはできません。２，３日入院します。これは口腔外科に相談すれば行ってくれます。