対象:マナー
松岡 利恵子
研修講師
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噛むことを気にしすぎないのも大切です
噛まない方法…
話し方の悩みTOP3に入るほどよく相談を受けます。
噛む原因は口が正しく開いていない、舌の筋力低下や位置、発声の仕方、スピードなどいろいろな要素があります。トレーニングで声を鍛えることも大切ですね。
それ以上に私が感じることは、噛む方は「意識しすぎている」ことから、「噛むこと」が目立つという点です。
実は発声することがしづらい、苦手な音が人それぞれあります。
苦手な音や、苦手な音の組み合わせが入った言葉は、苦手意識が強くてサッと言ってしまおうとする意識が働きます。
苦手な言葉こそゆっくり丁寧に発声すると噛みにくくなります。
そして態度も大切です。
噛むことを気にする方は、
噛んだ後に照れ隠しや「あっ!すみません」などの過剰反応をしてしまいがちです。
話し手の動揺は聴き手の集中力を損ないます。落ち着いて言い直すと噛んだことが印象に残りにくくなります。
ただ、私はそもそも少し噛むくらいで、さほど聞き取りづらさに影響はないと思います。テレビを観ていてもアナウンサーの方もたまに噛んでいますよね。
もちろん話し手のプロとしては絶対に噛めない場面がたくさんありプレッシャーに感じることもありました。
ですが、ビジネスの場では噛まないことに意識が行き過ぎていると、
「伝えたいことが相手に伝わった」ことより、「伝えたいことを噛まずに言えた」ことがゴールになってしまうことが多いです。
以前、話し方の研修でこんな相談を受けました。
「僕は電話の挨拶でも噛むのです。だからだんだん言葉が短くなって最近は名前も名乗ってません。
噛まないように、はいだけで短めに工夫してます。」
これでは本末転倒ですよね。
言葉を使って相手への思いやりを示すことが大事なのだと感じます。
相手に伝えたい気持ちを1番大切にする…噛まない以上に重要だと思います!
(現在のポイント:-pt)
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