対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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耐震診断について
2014/05/03 11:23
木造住宅の耐震診断が1981(昭和56)年以前が対象になっています。此の建物の築年は1988年とありますが、木造で間口8.1mで、しかも2階建てとなれば診断するまでもなく危険な建物です。木造住宅の在来軸組工法の耐震性能は、柱と柱を繋ぐ耐力壁にて決まります。この建物の本来の用途は倉庫・工場と思われますので、上記の話からはずれると判断されるでしょうが、木造の基本としては大事なことですので記憶して下さい。
此の建物を想像します。外壁側にある柱が木造で、2階の床梁が軽量鉄骨製と思います。
地震が起きますと耐力壁がない場合は、地震の力(水平力)は全て柱が負担します。木造の柱が2本抱き合わせならば、少しは救われます。木造の柱が1本ならば、使用不可と考えて下さい。
以上です。 2014.5.3 中舎重之
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このQ&Aの回答
耐震の判断は現況確認が必要です。
志田 茂(建築家)
2012/09/12 09:16
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