対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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軒先の出と庇の効用
日本の国は、温帯で多雨の地帯に位置しています。梅雨の時期も30~40日もあります。
其処に造る建物もその気候を勘案して設計し施工されて然るべきとの考えを持っています。
今は外装材や断熱材も進化して良い物があります。 設備的にもエアコンもありますが閉鎖された空間に長時間にわたり過ごす事が良いとは思えません。
軒が出ていて庇があれば霧雨や小雨程度なら窓を少し開けて外気と接触したいものです。 夏の太陽は真上にありますので、軒の出が深ければ夏の日差しも外壁に当る面積が少なく、室内温度も抑えられると思います。 冬の太陽は斜め上ですので、軒が出が深くても日差しは部屋に入ります。 古来からの日本建築にはそれらの事が深く配慮されています。 建物の耐久性を左右するのは水であり、湿気であるのは紛れもない事実です。
軒の出や庇に今一度目を向けて下さい。
以上です。 2014.6.9 中舎重之
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現在、設計事務所に依頼し、木造軸組工法での新築を計画しています。
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garugaruさん (福岡県/35歳/男性)
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