対象:インプラント・歯科口腔外科
河合 毅師
歯科医師
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嚢胞摘出について
はじめましてアトラスタワーデンタルクリニックの河合と申します。
さて文面から第2小臼歯部の歯根嚢胞と思われますが、
解剖学的にも確かにオトガイ孔(神経の出口で歯に近い場所にあります)
の直上付近にあり、その歯の根が膿を持って嚢胞(膿の袋)となると、
膿が溜まって嚢胞が肥大化したときに神経の出口付近で圧迫して
麻痺を起こすことがあります。
また嚢胞を摘出する際も、神経や血管の付近に接触するので局所麻酔下での
施術は困難で全身麻酔下での手術が適応となります。
原因となる歯を抜いたと同時に嚢胞を摘出すると思いますが、
歯を残すと再発しやすいのもこの疾患の特徴です。
仰られるとおり『歯を残しながら病巣をとる』とういのは不可能ではありませんが
いずれ再発して抜歯する可能性があるので、今回そのような結論に至っていると思います。
また摘出した嚢胞は病理で組織検査を行い内容物について後々担当医の先生から
説明を受けれると思います。
もし不安であれば他院でセカンドオピニオンを受けるのも良いと思います。
お大事にしてください。
アトラスタワーデンタルクリニック(http://8wa.jp/)
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nikusenさん (北海道/43歳/男性)
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