対象:海外留学・外国文化
「英語を話す仕事」 と「俳優」
- (
- 5.0
- )
「英語を話す」仕事について。
向井さんが的確なアドバイスなさってますね。
私も同感です。
英語を話せるだけでは仕事になりません。
言語は中身を伝える媒体ですよね。 従って、まず必要なことは、自分の専門分野を確実に身に付けること。 そして、その専門分野を母国語と英語の両方で運用出来るようになる。
そうすれば、英語を使って仕事が出来るようになるでしょう。
役者も同じ。
例えば、カナダの有名なFilm Schoolに行くとしましょう。 授業はもちろん英語だし、英語圏だけでなく世界で通用する表現法などを徹底的に叩き込まれます。 映画を作る過程もあらゆる角度から勉強します。 授業内容が厳しいので脱落者も多いです。 でも、そこで鍛えられたskill は強力な自分の専門分野となり、どこで演技するにしてもオーディション、交渉、打ち合わせなど、英語と日本語両方で出来るようになります。
これが「英語を使う」仕事です。
私の生徒の例をご紹介しましょうね。
高校1年の時、彼をカナダに送りました。 日本では野球少年。 彼は、そんな野球だけの生活とは違う経験を求めていました。 カナダの高校在学中、ちょっと野球を楽しもうとクラブチームに入りました。 楽しそうにプレーしている彼をよく覚えています。 太鼓を抱えて他の留学生とよく試合応援に行きましたよ。
ど~んど~んって。
野球の技術のみならず、彼の人柄、経験が高い評価を受け、最終的にはカナダの高校ナショナルチームに入り、世界選手権2位になりました。 その後アメリカの大学の奨学金を受け野球進学。
でも、また野球だけ・・・に飽き足らなかったんでしょうね。
一転、俳優への道を志しました。 アクティングスクールに通い、アルバイトで生活をつなぎ、何年も。
その彼に大きなチャンスが来たのが昨年。
キアヌ・リーブス主演の “47 RONIN” 赤穂浪士役のオーディションを経て遂にハリウッドデビュー。
ロンドン、ハンガリーのロケから戻り意気揚々と報告に来てくれました。
「先生! やりました!」
なぜ彼がオーデションで選ばれたか?
カナダで様々な経験を積み、人の気持ちのよくわかる世界レベルのコミュニケーション能力を備えていたからです。
他にオ―ディションを受けた日本人と比べると、卓越した英語力を持っていたからです。
そして卓越した個性を。
補足
どちらの道に進むにしても、自信を持って「自分の存在」を売り込めるような経験を積んで行って下さい。
専門学校であれ、カナダであれ、みんなと同じことをするのではなく、自分だけの経験を作って行って下さい。
そんなあなたは将来きっと、ビジネスマンであれ、俳優であれ、非常に魅力的なはずですよ。
1994年からカナダ・バンクーバーに拠点をおき、真剣な日本人の留学の面倒をみて来ました。
カナダの大学を卒業した生徒たちは現在多方面で活躍中です。
専攻した分野は: economics, statistics, psychology, criminology, business administration, sociology, anthropology, mechanical engineering, hotel management, kinesiology, mathematics, political science, film studies, audio engineering, makeup artist, foundation film course, computer science, commerce, stagecraft などなどもっともっと
あくまで手作りのサポートですが、カナダでの強力なネットワークを生かし、現在も生徒がカナダ・アメリカの大学で勉強中です。
http://www.superworldclub.co.jp
評価・お礼
rokomokosupanu さん
2012/01/11 12:23
ありがとうございます。
正直なところまだ迷っています。
国家資格を取って英語を使う仕事をする場合には、自分が今1番取得したい国家資格が(トラベル関係と心理学関係)の資格なんですが、これらの資格を(どちらか)取得して英語を使う(話す)仕事をしたとしても何かあるのでしょうか?有利ですか?
教えてください。
再度申し訳ありません。
大澤 眞知子
2012/01/11 17:17
たくさん迷って下さい。 人間の特権ですからね、将来へ思いをめぐらせるのは。
その迷いを応援するためにもう少しアドバイス。
最初の解答にもあるように、英語で仕事をするためには自分の専門分野を英語で運用出来るようにして下さい。
例えば、カナダに "Hotel Management"というコースがあります。 ほとんどは60単位(2年程度)でdiploma が出ます。 私が送った生徒もこのコースを修了し、タイのホテル勤務を始めました。 アジア出身、しかも、日本語・英語で仕事を運用出来るという利点があったからですね。 能力の面で大きく有利でした。
心理学関係。 例えば、カナダ、アメリカでPsychologist と名乗り働くためには、まず大学のdegree [120単位ほど必要です]のあとMaster's (大学院)を終了することが必要です。 仕事内容は研究者、医療機関でのカウンセラー、職業カウンセラーとして会社に勤める、などです。 自分でカウンセラーとして開業する場合には、上記プラス3年の博士課程、そして2年の研修が必要となります。 仕事はもちろん英語を使いますが、日本出身という特性を生かして日系人専門のカウンセラーになることも可能です。
もし、単に日本での資格(旅行取引業とか、臨床心理士とか)であるならば、日本での勉強なので英語で仕事を運用するだけの能力は身に付かないですね。 残念ながら。
将来本当の意味でのバイリンガルでの仕事を目指すなら、英語圏で少なくとも5~7年専門分野の勉強をして下さい。
日本でだけ勉強した他の誰よりも有利になること間違いないですよ。
Good luck with your choice!
回答専門家
- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A