対象:住宅・不動産トラブル
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海田 修平
建築家
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長期優良住宅の優遇について
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カイダ建築設計事務所の海田と申します。
昨年調べた時には以下のような感じでした。税制に変更があったらすみません。
税金の優遇には4種類あります。
1、 登録免許税の優遇(不動産登記するときの費用)
建物の評価額(1000万)の1.5/1000が登録免許税=15000円
が優遇されて1/1000となります。=10000円。
つまり、建物評価額が1000万円の場合、5000円しか優遇されません。
2、 固定資産税
固定資産税は通常の住宅を建てた場合、3年間は1/2となりますが、
長期優良の場合はこれが5年間に延長されます。
固定資産税は建物の評価額の1.4%だから、減額される額は
評価額(上記の1000万だとして)の0.7%。=70000円。
これが延長2年分で、14万円の減額となります。
3、 不動産取得税
不動産取得税とは建物の評価額に3%をかけた金額。
つまり、1000万の3%=30万円
通常の建物の場合建物の評価額から1200万円引いた残りの額が控除されます。
長期優良の場合はこれが1300万円引いてもよいこととなりますが、
建物の評価額が1200万以上ないと意味がありません。
4、 住宅ローンの控除
通常、借り入れ金額の1%が10年間控除されますが、
長期優良の場合は1.2%となります。
2300万円借り入れの場合、控除額は23万が27.6万となり、
年間で4.6万円分控除されます。これが10年間だと46万円です。
しかし、年々借り入れている金額が減っていくので、
トータルで46万円も控除されることはありませんし、あくまで控除額です。
上記4点が長期優良住宅にした場合の優遇措置です。
少なくとも登録免許税と不動産取得税を合わせた14.5万円はお得ですが、
そのために9万円かかるとなると、差額は5.5万円ですね。
私の場合、長期優良住宅にするための工事金額が税金の優遇額よりも
高くなるようでしたので、結局断念しました。
認定を受けておいても、金額的にそれほどメリットはなかったかもしれません。
しかし、審査機関のお墨付きが得られることになるので、
失礼かもしれませんが、住宅を売る際には少し高く売れる可能性があったかもしれません。
長期優良住宅の仕様規定は厳しいので、間違いなく住宅の性能は良いと思いますが、
優遇という点ではそれほどメリットがないというのが私の認識です。
評価・お礼
tsuka さん
2011/09/15 00:00
早速の回等ありがとうございます。
もともと長期優良住宅にするための追加工事等はしていません。
ハウスメーカーの仕様が長期優良住宅認定可能なものでした。
先に9万払っておけば固定資産税と住宅ローン控除がさらに優遇されたわけですね。。。
認定を受けたほうが良かったという認識でよいですよね?
ありがとうございました。
海田 修平
2011/09/15 20:38
そうですね。
工事金額の増額がなければ、認定を受けておいた方が良かったかと思います。
住宅メーカーに説明の義務があったのかどうかは分かりませんが、
満足のいく解決方法が見つかるといいですね。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
長期優良住宅ですが認定証を申請するのに9万くらいかかると
住宅メーカーから言われ、認定は受けていません。
そのとき長期優良住宅の認定を受けた際の減税等の
メリットの説明は受けてい… [続きを読む]
tsukaさん (埼玉県/38歳/男性)
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