対象:経営コンサルティング
悠木 そのま
ブランドコンサルタント
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創るのではなく、生まれるもの
竹谷さんのご助言に共感しつつ、コメントを差し上げております。
まず、カタカナ文字を使う時には、日本語の辞書と原語の辞書
両方をお調べになることをお勧めいたします。
分かっているような気がする言葉ほど、辞書をひいてみると
実は、分かっていなかったことに気づかされます。
もちろん、すでに、辞書はひかれたかもしれませんが
万一、まだのようでしたら、ここからスタートされては如何でしょうか。
次に、これらの策定を経営者や上司から依頼されたのであれば
依頼主が、それぞれをどのような意味と意図で使っているか
ご本人に確認し、対話をして、意味を共有してくださいませ。
人々は、同じ言葉を違う意味で使うことが多く
そのために、会話や会議がかみあっていないシーンをよく見かけます。
依頼されたのではなく、ご自身が上申するおつもりなら
明確に説明できるよう、考えを深められるとよいかもしれませんね。
私のビジネスパートナーである高野登氏はご存じのとおり
元ザ・リッツ・カールトン・ホテル&カンパニー(RC)の日本支社長で
知る人ぞ知るの「クレド」の実践者、伝道者でもあります。
クレドとは、「信条」という意味をもつラテン語であり
RCのクレドにはお客様への約束がつづられています。
RCでは、クレドを実践するために、全従業員が毎日
15~20分のラインナップ(ブリーフミーティング)を開き
内容を確認し合っている、というのも有名な逸話です。
高野さんが言うには、クレドは創られたのではなく
生まれてきたのだそうです。
創業時のクレドは創業者たちが
数年前に改定されたクレドは改定を担当した社員たちが
話し合いを重ねるうちに自然に、必要な言葉が残ったのだそうです。
経営陣との対話になるのか、策定委員メンバー間の対話になるのか
両方なのか、いずれにしても、これまでの企業活動の意味合いを
社会への貢献という視点で語り合えば、そこからミッションが生まれ
今後、めざすしていきたいイメージを語り合えば、ビジョンが生まれ
お客様へ価値する価値を他社との差別化という視点で語り合えば
そこからバリューが生まれてくることになります。
ぜひ、策定の要として、上から下までの様々な方々と対話をなさり
創るのではなく、生まれてくる言葉を大切にすくいあげては如何でしょうか。
補足
蛇足ながら、「企業ビジョン策定プランニングガイド」という
策定マニュアル本がかつて発行されていました。(1992年/JMAM)
ビジョンをつくるのが流行った頃の分厚いマニュアル本です。
現在、amazonでは取り扱わなくなっているようなので
図書館で探されると、何かしらのヒントを得られるかもしれません。
(現在のポイント:3pt)
この回答の相談
外食関係の会社の経営企画部の者です。事業拡大のため人員も増えつつあります。そこで今一度、会社の「ビジョン」「ミッション」「バリュー」を策定し、社内に浸透させたいと考えています。どのような構築方法&浸透させるための案がありますでしょうか。ご指導ください。
doraemonbanzaiさん (東京都/38歳/女性)
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