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廣島 大三

廣島 大三
研修講師

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やり方、環境、その子の性格がキーワード

2011/04/13 17:26

母国語の修得に重要な期間である0~3歳の時期に、英語教育を導入する場合は、多少の混乱が生じます。とは言っても、多くの場合、単語レベルにおいて、日本語と英語を混同して話してしまう程度です。

これは、その後(3歳以降)、コミュニケーション力が上がり、また認知発達においても、日本語と英語の区別を意識的につけられるようになるので、それほど問題視する必要は、ありません。

ただし、乳幼児期は、子どもの人格形成において、とても重要です。ですから、他の子どもに通じないくらい英単語が幅をきかせてしまっては、コミュニケーション上の問題が生じますし、それは、その子の人格形成にも影響します。また、おとなしい性格の子どもの場合、会話の中に英語が混じってしまうことをからかわれたりすると、コミュニケーションを怖がるようになってしまうこともあります。

母国語の観点の話をすれば、母国語と言うのは、その言語の背景にある文化を受け入れることであり、それがその子のアイデンティティの根っこにつながります。簡単に言えば「何人なの?」という問いに対して、自信を持って「日本人です!」と言えるのは、母国語が日本語であり、日本文化の基に成長してきたからです。ですから、「日本語」という母国語の軸を立ててあげることがまずは重要です。

これについては、以前にブログで「日本の子ども英語教育について」というコラムを書いておりますので、そちらも、ご参考いただけるかもしれません。

http://www.naik.jp/column/2010/04/post-41.html



つまり、幼児期に英語教育を導入する際は、その子の年齢や性格などを考えて母国語とは線を引いた第二言語として、無理のない程度で取り組むのがよいと思います。「英語も日本語と同じレベルを求める」というよりも、日本語が母国語で、自然に心地よく操れる言語、英語は、第二のコミュニケーションツール、という学び方をするのが、子どもにとっては、自然だと思います。

それでも、幼児期から英語教育に取り組んで、英語が好き、英語が楽しいという原体験を幼少期に持てた子どもは、その後の英語学習において、存分にそのスキルをあげることができます。

国語
幼児
アイデンティティ
英語
学習

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この回答の相談

幼児の英語学習、日本語の習得に影響はない?

育児・教育 子供のお稽古 2011/04/13 10:04

まだ日本語を上手に話せない幼児に英語の学習をさせることは、日本語を習得するにあたり、害はないのでしょうか?

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

このQ&Aの回答

幼児の英語学習への隠れた「悪影響」 大澤 眞知子(英語講師) 2012/04/12 15:10
受講者の実際例を見て、心配不要と思います 山中 昇(英語講師) 2011/04/21 05:18
全く問題ないです。 石田 さおり(英語講師) 2011/04/21 11:35

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