対象:子供のお稽古
平川 裕貴
マナー講師
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子どものお行儀・マナーの上手な教え方
キッズマナーコンサルタントの平川裕貴です。
お子様の年齢がわからないのですが、一応3~6歳くらいと考えてアドバイスさせていただきます。
この年齢が社会生活のルールやお行儀・マナーを学ぶ一番大切な時期だと思いますので。
まず、お子様に対する発想を転換するところからスタートしましょう。
言うことをきかないのが子どもなのです。
なぜ言うことをきかないのか、親としてはイライラしますね。
でも、素直に 「はいはい」 と言うことをきいて親の言いなりになったら、「なぜそれをしてはいけないのか」 「なぜこうしなければならないのか」 という大切なことを何も教えられなくなるのです。
言うことをきかないから、叱り説明をするわけです。
それが子どもにとって、長い人生を生きる上での大切な情報になるのです。
その情報をもとに、どう行動するかを決めていくことになるのですから、その情報がなければ、自分で考えることも、自分で判断することもできない人間になってしまいます。
そのことをしっかり頭に入れておいてくださいね。
お母様の取り組み方が変われば、子供にも必ず伝わりますから。
さて、では本題の上手な教え方ですが、言うことをきかないのが子どもですから、教える側にも知恵や工夫が必要になります。
まず何もわからない子どもに最初に教える場合は、「こうしなさい!」 「ああしなさい!」 と命令的に言うのではなく、「こうしてみて」 とか 「こうできる?」 とやり方を教えながら、聞いてみてください。
例えば正座をさせる場合は、お母さんがお手本を見せて、「こんな風に坐れる?」 ときくのです。 で、ちゃんとできた時は 「上手に座れたね」 と褒めてあげましょう。
できることが当たり前になるまで、できたら褒めるを繰り返します。
次は、お母さんと 「20数えるまで坐っていよう」 とか 「どちらが長く坐っていられるか競争しよう」 などとゲームにしてしまえば楽しいです。
何を教えるにしても、まずはお手本を見せて、一緒にやってみて、できたら褒めるを繰り返してください。 褒められるのは気持ちのいいものです。
幼児期は、言葉は悪いですが、おだてやだましがきく時期ですので、逆にやりやすいと思いますよ。
補足
実は、子どもにちゃんとお手本を見せて、きちんと教えていないのに、「ちゃんとしなさい!」 と怒っているお母さん、結構多いのです。
子どもにはある程度モチベーションが必要ですし、ご褒美も効果的です。
私は、自分のスクールで子ども達に教える時は、子どもがちゃんとできた時は、手を叩いて喜んで見せますし、子どもと "High,five!" (ハイファイブ、お互いの手をタッチさせるスポーツ選手がよくやる動作です) をすることもあります。 男の子は喜びます。
私のスクールでやっている方法をご紹介しましょう。
*ご褒美シートを作って、子どもが頑張った時はスタンプを押してあげる
*そのスタンプが5個貯まったら、壁の表にシールを貼ってあげる
そして、今は東日本大震災支援のための 『がんばる貯金』 というのをやっていて、スタンプが20個貯まったら、私から100円のご褒美をあげます。 それは 『がんばる貯金箱』 に入れて貯めています。 1年が終わったら貯まった貯金を 「あしなが育英会」 に寄付することにしています。
スクールのお母さん達は、スタンプの代わりに1円とか5円とかを貯金して下さっています。
子どもたちの頑張る気持を育てることと、困った人を助ける、人の役にたつことの喜びを教えるためです。
『がんばる貯金』 については、こちらのコラムをご覧ください。
http://profile.allabout.co.jp/pf/yuki-hirakawa/c/c-54194/
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この回答の相談
子どもにお行儀やマナーを教えているのですが、なかなか言うことをききません。上手な教え方はありますか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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