対象:子供のお稽古
子供の潜在能力を伸ばすのが「お稽古事」だとすれば?
「お稽古」「習い事」の定義は何でしょう?
皆が行くから、とにかく通える範囲にある何かを子供に習わせなくちゃ・・・がお稽古ではないと思います。
「何かを習わせないといけないけど、うちの子おとなしいから何にしよう?」と思われているのなら、焦らずにもっと子供さんを観察してみてはいかがですか?
「お稽古」「習い事」とは、元々潜在能力のある分野の技術を専門家について習得し、その能力をより発達させること。
だと、考えます。
親が一番的確な観察者だと思いますが、子供さんの能力について「わっ、うちの子なかなかやるねぇ。」と感じたことはありますか?
走る時の姿勢がきれい。
ボールの扱いがうまい。
バランスがいい。
言語能力が高く、自分のことを表現するのが上手。
昆虫なら何時間でも見ている。
テレビに合わせて身体を動かすが、非常にリズム感がいい。
数を数えるのが大好き。
個性的で面白い絵を描く。
絵の色使いが独創的。
粘土が得意。
おもちゃを分解し、また組み立てるのが好き。
地図を見るのが大好き。
などなど
ここに挙げたのはすべて、Gardner のMultiple Intelligence Theory の8つのカテゴリーに当てはまるものです。
「人間の能力のうち、標準テスト(日本の教育制度下でのテストはほぼこれに当てはまります)で測れるものはほんの一握り。
人間にはそれぞれに特異な能力分野があり、その能力を育てることが教育に課せられた使命である。」
1993年にGardner がこの説を発表して以来、北アメリカの教育が大きく変わりました。
個々それぞれに異なる子供の能力を育てるために大きく舵を切った有名な学説です。
「お稽古」「習い事」も同様だと思います。
子供さんの潜在能力をみつけ、それを専門的に育ててあげると大きな自信にもつながるはずです。
そして、お母さん、お父さんの勘ですね。 自分の子供さんの潜在能力を探すのは。
補足
子供さんに「何に興味ある?」と聞いてみても、一体自分に何が出来るかの判断がまだ未熟な年代では答えるが難しいと思います。
近くにあるから。 知り合いが行ってるから。 お母さんが勧めるから。 という本人の興味とは離れた心理的影響で決めてしまう可能性が高いですね。
そうして無理やり始めても、自己評価を高めることにはつながらないと思いますし、途中でやめてしまい結局自信をなくする結果にもなりかねませんね。
昔、水泳をやってたけど・・・。 一度バレーを習ったけど・・・。 ピアノ? 何年も前に通ってた・・・。
という子供たちの多いこと、多いこと。
マイペースでとのご相談ですが、子供の能力を育てる「習い事」の場合、一斉にみんな一緒のペースで習うこと自体あり得ないですよね。
個々の能力に合わせて指導してくれる本当の専門家の指導を受けることも非常に大切だと考えます。
焦らずに子供さんの潜在能力をみつけてあげて下さい。
回答専門家

- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
Be Bilingual
カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
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この回答の相談
子供にお稽古事をさせたいのですが、おとなしいのでマイペースにできることがよいと考えています。どのようなものがおすすめですか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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