対象:住宅設計・構造
秋山 功
建築家
-
具体的な生活をイメージしながら
- (
- 5.0
- )
金属板葺きのメリットデメリットのうち、
デメリットのひとつとして遮音性能が低いことが上げられます。
断熱、特に遮音は感覚が人によって違うもので、
うるさいと思う音の大きさや質が異なり、
また、生活内容によっても大きく異なります。
まず、屋根に面した部屋は何ですか。
・廊下、トイレや浴室など特に遮音性能を高くする必要はないでしょう。
・寝室は就寝時は静かな方がいいですが、寝てしまうとあまり気にしない方もいます。
・居間や食堂は、会話をしたり、テレビを見たり、最も遮音に気を使います。
上げられた具体的な対策で
・ガルバリウム鋼板は厚くしても、断熱遮音の効果はありません。
・シージングボードは遮音(多少断熱も)に効果があります。厚めのものをお勧めします。
・断熱は、屋根面天井面の2重でその間で換気をとるようですが、
充分な換気であれば、屋根面の断熱はあまり必要がなく、
その分天井面のスペックアップをしてみてはどうでしょうか。
どの程度の性能を実現するか、具体的に生活をイメージして、設計士にご相談してみて下さい。
評価・お礼
お楽しみがかり さん
2010/11/16 00:03
早速のご回答、本当にありがとうございました。
屋根に面した部屋は、寝室、子ども部屋、セカンドリビングになります。雨音に関しては、慣れもあるかな、と考えています。が、長くマンション住まいのなので、実生活はちがうのかな、という思いもあります。ただ、近年の暑さに関しては、対策が必要かと。
鋼板の厚みは関係が無いこと、屋根面より天井面とは。驚くことばかりでした。アドバイスを踏まえ、再度相談してみます。もし可能でしたら、十分な換気&天井面の断熱とはどの程度かも教えていただけるとありがたいです。すみません。
秋山 功
2010/11/16 09:27
返答と評価ありがとうございます。
充分な屋根裏換気ですが、低い位置の給気口と高い位置の換気口が必要なだけ設置していればそれで充分だと思います。屋根裏の隙間もある程度必要です。それが出来ない場合は簡単な機械換気を設置することもあります。
充分な天井断熱は、例えばフラット35の省エネ基準ではグラスウール16Kで160mmとなっています。
あくまでも一般論ですので詳細は設計士と相談して下さい。
ちなみに、本来遮音は重量に影響されるので、厚いものの方が遮音性のが高くなります。屋根に使用する鋼板は限りなく薄いので遮音には影響ないということです。
(現在のポイント:3pt)
この回答の相談
現在、建築(建築条件付・木造・小規模工務店施工・設計外注)の打ち合わせ中で、屋根の件で相談に乗っていただきたく投稿いたしました。
外観上は陸屋根に見える、屋根を希望しています… [続きを読む]
お楽しみがかりさん (大阪府/45歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A