対象:住宅設備
関尾 英隆
工務店
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遮音性能は質量で決まる
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可動式間仕切りの遮音性能についてお答えします。「可動式」となっている場合は、どうしても床や天井との間に隙間が生じるため、ここから音が漏れます。通常の壁と比べると遮音性能は落ちます。遮音性能は壁の厚さでなく、質量によります。厚い壁と言うよりも質量の重い壁の方が音を遮断します。
折れ戸と引き戸を比べると、機構上の関係で折れ戸の方が隙間が多いので、遮音性能は下がります。
私の自宅では、ネダノンという通常床の下地材に使用する材料を可動間仕切りに使用しました。かなり重い材料なので遮音性能は高く、寝室とリビングの間を仕切ったのですが、リビングでTVを見ていても寝室ではさほど気にならないで過ごしています。
音を気にするのであれば、間仕切り戸に鉛やゴムのシートを挟んで質量を上げるなどの工夫をするとよいです。
可動式クローゼットの場合は地震の際に動いて危険なので、フランス落しやL型金物で固定をしておくことをお勧めします。
評価・お礼
chihhiaug さん
ご回答ありがとうございます。
遮音性能についてとてもわかり易い説明でした。
質量の重い壁ですか。
それなりにやはりお値段も高くなるんですよね?
可動式クローゼットの場合も具体的な固定方法などありがとうございます。
検討してみます。
ありがとうございました。
関尾 英隆
評価ありがとうございます。
間仕切扉については、トステムやアイカやパナソニックなどの既製品の扉とする場合と、建具屋さんで作ってもらう場合とあります。既製品の場合は「遮音仕様」にすることで少々高くなります。建具屋さんの場合は、遮音材料の分と多少の手間賃が高くなります。最初から分かっていれば、質量の重い芯材を使って建具を作ることも出来るのでそれほど高くならないこともあります。上吊レールの場合は、扉が重くなると金物が重量用の高価な金物となってしまう場合があります。ご参考まで。
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この回答の相談
新築にあたり子供部屋の壁を可動式にして、子供が小さいうちは
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chihhiaugさん (東京都/32歳/女性)
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