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対象：住宅設計・構造
小舘 一城
住宅設備コーディネーター
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機種の圧力設定値と高低差、配管サイズ、距離、継手数で決定。
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始めまして、秀衛設備設計の小舘です。
エコキュートとシャワーの水圧の関係ですが大きく２要素で決定されます。給水本管の圧力が０．３Mpa以上あると仮定すると、１つ目はエコキュート本体の減圧設定圧力の点、２番目はエコキュートからシャワーへの給湯管のサイズと長さ、継ぎ手の種類、個数と高低差の点。この２点でシャワーから出る水圧が決定されます。１番目はエコキュート本体の減圧弁の設定が各メーカーでが若干異なっているようです。Ａさんの機種では１７０KPaとのことですがメーカーでは３００KPaの機種もあるようですので設定値が高いメーカーの機種をまず選定されれば良いかと思います。２番目が配管抵抗による水圧損失の検討です。これはエコキュートとシャワーの高さ、距離が長くなれば損失が大きくなり水圧が低下します。また配管の継ぎ手が多いとまた損失が多くなります。これら管長と継ぎ手の抵抗は管径で大きく変動します。例えばシャワー流量１２L/minのφ１３の配管で１ｍ当り０．２３ｍ(水頭)の抵抗が発生しますが、φ２０だと０．０３ｍ(水頭)となりφ１３はφ２０の約７．７倍の抵抗ロスとなります。以上よりまずエコキュートの減圧弁設定値が高い機種を選ぶこと。２点目は配管口径をφ２０以上とすること、高さ、配管長と継手数を減らすことです。つまりエコキュートとシャーは高低差が無く直近に設置が有利です。
補足
おとーさんの場合を概略計算してみます。今、エコキュートとシャワーを１階に配置し、給湯管サイズをφ２０、長さを３．５ｍとした場合、シャワーの水圧は０．７Kg/cm2 (７．０ｍ水頭＝７０KPa)以上必要と言われています。φ２０ｍｍの直管で１ｍ当たりの抵抗は０．０３ｍ水頭＝２９４Paです。配管損失は３．５ｍ×０．０３ｍ水頭(294Pa)＝０．１０５ｍ水頭(１０２９Pa)、継手はその種類でｍ換算数値がありますが概算では直配管抵抗の１００％増しで計算してみると、１０２９Pa、高さは高低さ無しで０ｍ。シャワー器具抵抗が７００００Paで合計約７２．１KPaとなりシャワー出の圧力は１７０－７２．１＝９７．９KPa
で出湯することになります。ちなみにφ１３だと抵抗が１２０．０５KPaとなり４９．９５KPaで出湯することになります。ちなみに高低差が１ｍあると９．８KPaロスします。
評価・お礼
おとー さん
大変詳しく分かりやすい回答ありがとうございます！
エコキュートとシャワーは１階に設置なので高低差は無いかと思います。
給湯管サイズや継手によりシャワー圧は全く違うんですね！？
給湯管サイズは、コチラから「Φ２０」と指定しないと「Φ１３」になったりするのでしょうか？
給湯管サイズは「Φ２０」でと指定して施工してもらった方が間違いありませんか？
また、シャワーの水圧が強くなった事のデメリットとして、水をたくさん使う事になり水道代が高くなるという様な事は考えられますか？
宜しくお願いします。
小舘 一城
小舘です。給湯管の口径ですがφ２０以上が理想で、また管種も継ぎ手を使わない架橋ポリエチレン管等のヘッダー工法で施工されれば継手ロスは無くなります。しかしこれは給水供給自治体の規定で水道メーターがφ１３の場合は途中での管径拡大を認めていない場合もありますので施工水道業者とよく相談された方が良いと思います。
シャワーの水が勢いよく出れば当然水量は多く流れ、結果水道代は高くなりますね。しかしその量に対する料金は費用対効果の面で十分納得されるレベルだと思います。それより無駄な水を使わないという姿勢が大事だと思います。
新築されて快適な生活がおくれますよう今施工中でも私どもをご利用ください。
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この回答の相談
ただいま新築中です。
オール電化仕様で給湯ボイラー（エコニュート３７０Ｌ：通常使用圧力１７０ｋＰａ）と浴室のシャワー水栓との距離が約35０0ｍｍ位になります。
… [続きを読む]
おとーさん （北海道/44歳/男性）
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