対象:老後・セカンドライフ
山田 聡
ファイナンシャルプランナー
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マンションを買うべきか否かにつきまして
Naranja様
はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの山田と申します。
賃貸とマンション購入のどちらが得か悩ましい問題ですね。
家賃を支払うよりは、その資金でマンションを購入し、最終的にローンの支払いが終わればその不動産が自分の物として残るので有利と考える方も多いでしょう。
しかし、金銭的な損得勘定において、理論上ではほとんど変わらないと考えます。
マンションには、販売業者等の利潤が上乗せされ、住宅ローンを利用すればその金利分も支払うことになります。そして、取得後の修繕積立金や管理費等があればそれも総支払金額の一部と考えられます。そして、もし今後10年、20年、30年と住み続ければ、物件の残存価値は減少していくわけです。また、残存価値を維持するためにはリフォームとしての出費が必要となるかもしれません。
一方賃貸においても、家主や不動産管理会社等の利潤が当然家賃に含まれているわけです。
結果として、市場原理が作用して、賃貸と分譲マンションの損得勘定はほとんど変わらないところにバランスが保たれているのではないでしょうか。
賃貸かマンション購入かのどちらを選択するかは、その人の価値観やライフスタイル、今後のライフプランによって決定することになると思います。
マンションを購入したことで仕事に対する気力が向上したり、住居を持っている幸福を感じる方もいるでしょう。
一方、金銭的な自由度や生活の自由度の低下を嫌い、賃貸を志向する方もいると思います。
やはり、先にも書きましたが、その方一人ひとりの価値観に委ねることになります。
しかし、今後の人生をじっくりと考えるということでは、非常に良い機会であることは間違いないと思います。
以上、僅かでもご参考となれば幸いです。
山田FP事務所 http://www.yamadafp.com/
山田 聡
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この回答の相談
現在42歳独身の女性です。結婚の予定はありません。
現在会社から4万円の家賃補助が出るため、都内にマンションを借りています。
年収は700万くらいです。
定年後は郊外に暮らしたいと考… [続きを読む]
naranjaさん (東京都/42歳/女性)
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