対象:住宅設計・構造
林 秀成
建築プロデューサー
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別途工事も計画段階から予算組みしておきましょう。
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大祐さん、はじめまして。福岡市で住宅取得のサポートサービスを行っている林と申します。
「困惑しています」ということはかなりの予算オーバーなのかもしれません。不安な気持ちや悩みはうやむやにしないで工務店とよく話し合ってきちんと解決しながら計画をお進めください。
■「冷暖房設備工事」について
冷暖房設備工事は一般的にエアコンや蓄熱暖房機(器)などの工事を指すと思います。床暖房のように建物本体工事に絡んでくるものとは違って後からでも設置できる冷暖房設備と考えていいでしょう。
仕事がらハウスメーカーから住宅ビルダー、工務店まで様々な見積書をチェックしますが、お客様から申し出がない限りどこの見積書でも冷暖房設備は「別途工事」となっています。
暑さや寒さといった感覚には個人差があるので住宅会社側も提案し辛いという事情もありますが、必要なものならやはり計画段階から予算組みをしておきたいものです。
3ヶ月にも及ぶ間取り打合せのなかで工務店からの提案やご要望を訊かれる機会はなかったご様子ですね。
工務店との次回打合せの際に、どの部屋にどういった冷暖房設備が必要なのか、ご家族のご希望を相談して見積りを依頼してみてください。その上で工務店に任せるのか、家電量販店などで手配するのか判断されるといいと思います。
■「カーテン工事」について
30万円は、現在決まっている間取りの各窓に工務店が自社で設定したグレードのカーテンを取り付けた場合の金額でしょう。最近はこういう見積書をよく見かけます。カーテンの無い家では暮らせないのであらかじめ標準装備、という理由からです。
考え方は間違いではないとは思います。ただカーテンのようなインテリアは、色、デザイン、素材、機能など好き嫌いの差が大きいものです。30万円の予算で大祐さんご家族のご希望に見合った仕上がりになるのかどうか、工務店に確認してご覧になるといいでしょう。
補足
この他にも、照明器具、コンセント、網戸、TVアンテナ、インターホン、進入路が狭い場合の小運搬費用なども別途工事になっているケースがあります。また見積書の書き方には決まりが無く各社独自の内容で作成されるため、施主自身が何が含まれていないのか見極めるのは難しい作業です。
工務店には別途工事であっても施主にとっては結局お金がかかることには違いありません。要不要を判断できるだけのきちんとした説明を受け、あとで資金ショートにならないように気をつけなければなりません。決して遠慮することなくどんどん質問してください。その繰り返しの結果が信頼にもつながります。
気になる疑問点を解決しながら素敵な家づくりを成し遂げられることをお祈りしています。
評価・お礼
大祐 さん
ご回答ありがとうございます。
空調設備関係は経費の面から考えても家電量販店にお願いした方がよいようですね。
空調以外でも照明などかなりの金額になりそうなので、よく工務店に何が形状されていないのか確認することにします。
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この回答の相談
現在、我が家では、新築住宅の計画を進めています。内容は木造の注文住宅です。
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大祐さん (福岡県/39歳/男性)
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