対象:住宅設計・構造
森 賢一
建築プロデューサー
-
設計者を選ぶのは家造りの基本です。
- (
- 5.0
- )
建築事務所に依頼して設計を進めてあるとのこと、貴方の選択は間違っていません。要は、選ばれた設計者がどの程度の能力の持ち主であるか、と言うことの一点にかかっています。
換気システムにつきましては、その目的によって種類を決めるものです。例えば、せっかく空調している空気熱を換気によって失わないために行う全熱交換換気は機械のシステム自体が第一種になっています。
浴室、トイレなど、部屋の空気全てを入れ替えるような排気をする場合は第三種。但し、キッチンの排気のように大量の空気を移動させる場合は、同じ第三種でも空調した部屋の空気をすてることの無いように、熱源のまわりに給気をしてやり、ショートサーキットをおこさせて部屋の熱損失を守る、などの方法を取ります。
高気密とはそのままでは家の中で排気扇を回しても、入ってくる空気が無いので空回りをして空気は出て行かないということです。
高気密、高断熱は時代の要請でもありますが、実に快適な生活がローコストで可能です。せっかく建築家?に依頼されたのですからまず信頼をされて、疑問をもたれるところは何でも相手に聞いてみてください。いい家ができますことを祈っています。
補足
建築家?と書きましたのは、一級建築士のことではありません。一級建築士は三十数万人が居まして、資格取得は建築勉強の入り口に過ぎないものです。その中で長い経験と勉強を積み重ね、一定レベル以上の能力を身に着けた一握り(三十数万の一パーセント未満)の方を指して私は建築家と呼んでいます。
然し、一般住宅は若い熱意を持った建築家の卵が夢を持って取り組むものです。貴方が選ばれた建築事務所がそのような事務所であることを祈っています。
評価・お礼
みなる さん
設計者の能力…難しいですね。お願いしている設計事務所ですが、1級建築士の方はいるものの、実際に担当している方は2級です。設計事務所全体で取り組んでいるとのことですが。
それほど長い経験もないと思うのですが、(10年くらいでしょうか)熱意に期待し、そして、私もがんばって勉強しようと思います。
回答していただいた第3種の換気方法、とても参考になりました。
ありがとうございました!
森 賢一
評価いただきありがとうございます。設計者の方とよく話し合って、悔いの無いすばらしい建物を造ってください。
尚、建築には設計段階で目指す設計性能と言うものがあります。一般建築と違い住宅では通常そこまでは行わないと思いますが、住宅でも同じようにできますので念のためにお知らせします。施工性能とあわせて公式評価を受け、場合によっては補助を受けることも可能です。 構造系性能評価(200年住宅など) CASBEE
温室効果ガス排出量計算 エネルギー消費量計算
PAL(熱負荷係数)算出 ERR(エネルギー使用量低減率)算出
すみません。専門用語を使ってしまいました。構造安全性のみでなく、建物には様々な要求性能を数値化する方法があることを知っていただくだけで結構です。
(現在のポイント:3pt)
この回答の相談
現在、設計事務所と契約し、設計を進めてもらっています。
高気密高断熱の家にしたかったので、確認したのですが、何でもできますと言われ安心していました。しかし、今までに… [続きを読む]
みなるさん (愛知県/33歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A