対象:リフォーム・増改築
山崎 壮一
建築家
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建築家とともにコストパフォーマンスの高いアイデアを探しましょう。
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はじめまして、ちびたおかん様。so1 architect の山崎壮一と申します。リフォームを始める上で、どの専門家にアプローチするのか、その一歩目はとても悩ましいと思います。強引な会社で、イヤな思いをされるとなおさらの事と思います。
○建築家に頼むメリット
建築家に頼むひとつのメリットは、建築家は工事契約に対して第三者の立場にいる、という点です。工事会社はどうしても高い売上をあげたい、と思いますし、計画もそのための提案になってしまいます。積極的に減額案になるようなものを提案したいとは思わないでしょう。建築家は、工事金額が適正なものになるよう第三者の立場でコントロールする役割を果たします。予算を伺って提案を行い、その案が実現するように、工事会社と単価や工法を含めた減額の交渉を行います。その努力は案の実現のために行われるもので、損得の問題とは関係ないのです。
○小額のリフォームで建築家に頼むメリットはあるのか?
昨年〜今年にかけて、ちょうど私の事務所では、400万円(65m2)、900万円ののマンションリフォーム(96m2)を、500万円の戸建てリフォームを行いました。写真にその事例を紹介しますので、参考にご覧になってください。みなさんお金をかけずにどこまでできるんだろう、ということで相談頂いています。
小額のリフォームを具体的に進める方法ですが、理想とするカタチを構想しながらも、その予算でどこまでの事ができるのか?を、を横目ににらんでおく事が必要です。
予算にあわないことがわかっていながら、やみくもにすべて解体→再構築をするのでは、お薦めできません。上記の事例では、間仕切の変更を一部にとどめています。少し使い勝手が悪い箇所のみを修正し、自然素材の壁材を塗る等、仕上げ材の方にお金をかけました。
また、浴室は既存の浴室を利用しながら、浴槽と床のタイルを交換しました。単純にユニットバスに交換するのでは、かえって高くつくこと、デザインがよくないこと、排水ルートの関係で床があがってしまうこと、が問題となり、そのような方法をとったのです。
つまりリフォームでは、コストパフォーマンスの高いアイデアを探す努力が必要なのです。
補足
○最後になりますが、、
計画内容を整理して、予算の調整を施主と建築家が一緒に行うことは、未来を構想する楽しい作業でもあり、また難しく大変な作業、でもあります。計画が始まると、完成まで数ヶ月。その道のりを楽しめるパートナーとの出会いが大切です、相性の問題もありますから、過去の事例を参考にして、実際に話をしてみるのが良いと思います。
評価・お礼
ちびたおかん さん
金額,方法共に具体的な事例をありがとうございます。
まだ,それほど築年数が古いわけでもないため,
使えるものは生かして,無駄のないリフォームをしたいと思っていました。
もともとインテリアが好きですし,人生でそう何度も経験することではありませんので,
楽しんで取り組める相手を探したいと思います。
(現在のポイント:7pt)
この回答の相談
分譲マンション(築7年,88平米)をリフォームして住む予定です。
夫婦共にインテリアに興味があり,雑誌やセミナー参加等で情報収集しています。
(自然素材を使った,和風のデザイン… [続きを読む]
ちびたおかんさん (千葉県/34歳/女性)
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