定年間際の両親の住宅ローンの借り換えについて

ＨＩＭＡＷＡＲＩ７３さんへ

はじめまして、個別相談専門のファイナンシャル・プランナーとして活動しています、
渡辺と申します。

『父が在職中にどうにか少しでも金利の低い銀行でローンを組み直せたらと思うのですが、
保険会社が通らなかったということは他の銀行でも借り換えは難しいでしょうか？』
につきまして、

住宅ローンを申し込んだ場合、
多くの金融機関では保険会社の審査に通ってうえで、
団信に加入出来ることを住宅ローンの融資条件にしていますので、
保険会社の審査に通らないと住宅ローンの借り換えは難しいと思われます。

ただし、定年が間近に迫ってきたときの住宅ローンに対する対応としては、
借り換えというよりは繰上返済を行うことで、住宅ローンを完済してしまう。
あるいは返済額軽減型を選択することで、
毎月の返済額を軽減して、年金だけでも生活していけるように、
住宅ローン負担を軽減することを考えます。

よって、ＨＩＭＡＷＡＲＩ７３さんのお父さんの場合も、
借り換え以外の方法として繰り上げ返済につきましても、
合わせてご検討していただけることをお勧めします。

以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄
http://www.fpreal.jp/

HIMAWARI73さん

はじめまして。

お父様の健康状の問題での借換えが不可能とのことですね。

この場合、「団体信用生命保険」（通称：団信）という
住宅ローンの金額分の保障としての生命保険の加入審査上の問題で断られているのですが、
借換できる可能性があるローンとしては以下の2点があります。


１．健康状態に不安のある方でも加入できる団信を扱っている銀行で再度審査をする。

いわゆる「引受緩和型」の保険を団信として適用しています。
扱いがない金融機関もありますし、年齢の条件で扱えない場合もあります。
適用できたとしても適用金利が上乗せされる場合がほとんどですので、
条件によってはメリットが大きく出ないことも考えられます。


２．フラット35で借換を行う。

フラット35の場合は、団信が任意加入です。
つまり団信に入らなくても借換は可能です。
そのかわり、お父様の借入金額に対して保険はつきませんので、
ご自身で加入している生命保険などの保障額を確認のうえ、
ご検討ください。
フラット35は、一般の銀行や信金などでも取扱していますが、
扱いの銀行によって金利や手数料が異なりますので、
事前に検討の上、申し込みください。


また、借入の可能額は健康状態によって変わるものではありません。
現在の年収、借換する返済年数、他の借入金額の有無などの状況によって
変わってきます。


先に回答のFPさんがおっしゃっているように、
現在の資産状況によっては他の方法もありますので、
様々な方法をご検討すると良いかと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。


ファイナンシャルサービス株式会社
佐々木茂樹
http://financial-service.jp/