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人事労務・組織 の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信

人事労務・組織 に関する コラム 一覧

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「置き忘れたままの間違い」を防ぐには

 皆さんは、普通は誰でも知っているような基本的なことを、結構な大人になるまで、ずっと間違ったままで覚えていたという経験はないでしょうか。  ある人は、童謡の「どんぐりころころ」の歌詞で、「どんぐりころころ、どんぶりこ」を、大学卒業の頃まで、「どんぐりころころ、どん“ぐ”りこ」だと思っていたそうです。  言葉の意味や使い方、漢字の読み方、ちょっとした常識などで、こんな「置き忘れたままの間違...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/29 08:00

「報・連・相」の“相談”だけが違うこと

 組織のコミュニケーションにおいて、「報・連・相」が大事とよくいわれます。このうち、「報告」「連絡」については、多くの人が半ば義務として行っているように思いますが、「相談」に関しては少し違っていて、あまり積極的に行われないことも多いのではないでしょうか。    これは、以前あるコンサルタントの講演を聞いたときのことです。  年令は50代後半、大手企業の元部長という人で、そこで培った経験と専門...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/05/07 08:00

お金で効果的に動機づけしている一例

 特に最近、金銭による動機づけが難しくなっていると言われます。役職や報酬にこだわらない人が増えていると言いますし、ある実験の結果によると、「金銭的報酬は、人の内発的動機づけを低下させる」などということもあるようです。    ただ、先日お話をうかがったある会社の社長は、これとは少し異なるお話をされていました。社員数40名ほどの技術系の会社で、機械装置の研究開発と製造を行なっているそうですが、過去...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2018/06/26 08:00

一見「聴き上手」のようではあるけれど・・・

 人の話を良く聴くということは、できるようでなかなかできない、意外に難しいことです。ですから周りから「聴き上手」などと評価されるような人は、やはり素晴らしい能力があるのだと思います。    ある私の知り合いの中に、一見するとこの「聴き上手」にあたりそうな人がいます。人付き合いが良く、宴会などにも良く参加し、いろいろな人とコミュニケーションと取りながら、人の話をいつも良く聴いています。   ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2017/10/24 08:00

損害が見えづらい「人事制度の不都合」を見るための取り組み

 私がご依頼を頂くテーマとして、「人事制度の見直し」があります。見直すということは、何かしらの不都合や、思い通りになっていない状況があるということです。    「うまくいっていない」ということは、表現を変えれば「失敗している」とも言えるはずですが、現状の人事制度に対して、そういう評価をしている会社に出会ったことはほとんどありません。  考えてみればそれは当然のことで、「うまくいっていない」と...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2016/08/16 08:00

素直すぎるマネージャーと頑固すぎるマネージャー

 世の中には素直な人も頑固な人も、いろいろいると思います。  それが自分の部下や後輩だったとしたら、やっぱり頑固な人よりは素直な人の方が良いと思うのではないでしょうか。ただ、これがマネージャークラスとなってくると、必ずしもそういう評価だけではないように思います。  私も多くの会社でいろいろな方々とお会いしますが、その中には若いメンバークラスの方も経験豊富なベテランの方もいらっしゃいます。...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2016/07/12 08:00

「とりあえずみんなで話そう」と言う何も決めない部長

 部下の意見を良く聴く上司であれば、その人のことを悪く言うことはあまりないと思います。上司が自分の意見に耳を傾けてくれて、それを少しでも取り入れてくれれば、部下としても望ましいことでしょう。  ただ、ある会社でこんなことがありました。  ある部長は、一見すると穏やかで、部下の意見を良く聴く面倒見の良さそうな人ですが、部下たちの評判がいまいちパッとしません。なぜかと尋ねてみると、部下たちは...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2015/08/18 07:00

「頑張ってもどうせ大差がない」という人の本質

 会社が社員のモチベーションアップを考えるにあたっては、仕組みや制度、仕事の与え方や指導方法、人間関係作りやキャリアプラン、その他いろいろな施策をからめて考えて行きます。「社員のやる気なんて結局は給料次第」などとおっしゃる方は今でもいますが、残念ながら人間はそれほど単純ではありません。    会社がそんなモチベーションアップや動機づけに向けた施策を行っている中で、こういう言い方をする社員がいま...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2014/10/07 08:00

人事考課(4)

MBOが上手く運用できていない理由、それは一言で言えばトップの理解不足にあります。MBOを人事考課で活用する方法は、組織の貢献度を目標という形で評価基準にする点で、理にかなっているのですが「人事」と名前が付いたために、これは人事部門の管轄と思われたためか、経営層に正しく理解している人が少ないように思います。会社への貢献について、社員一人一人が考え、トップの意思を咀嚼しようとするこのMBOは経営管理...(続きを読む

中西 真人
中西 真人
(研修講師)
公開日時:2013/12/31 03:20

人事考課(1)

今回からは人事考課の仕組みや課題について書いてみたいと思います。人事考課=評価と一般には捉えられていますので、評価を中心に考えてみます。 よく「人が人を評価するのは難しい」と言われますが、私達は日常的に人を評価しています。「あの人は格好いい」とか「だらしがない」とか。あるいは「このお店の料理は美味しい」とか「美味しくない」というように提供されるものを通して、作った人の腕前を間接的に評価することもあ...(続きを読む

中西 真人
中西 真人
(研修講師)
公開日時:2013/12/01 09:52

上司への接し方から見える組織風土

 多くの会社とお付き合いする中で、会社毎の雰囲気の違いというのはいろいろな部分で感じます。私が良く感じる違いの一つに、「経営者や上司に対する社員の対応」があります。どんな違いかというと、“フラットで差がないイーブンな関係か”、または“何かと上司を持ち上げて特別扱いするような関係か”というところです。    前者は社員の年齢や社歴が若い会社に多く、後者は中堅規模以上で年齢構成が比較的高い、社歴が...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2013/09/30 08:00

J-WAVE TOKYO MORNING RADIO(MC:別所哲也氏)にコメント出演させて頂きました

J-WAVE TOKYO MORNING RADIO(MC:別所哲也氏)にコメント出演させて頂きました 2013年9月4日放送のJ-WAVE 朝6:00~9:00の番組、TOKYO MORNING RADIOの「TOKYO DICTIONARY」というコーナーに、コメント出演させて頂きました。テーマは「ポスト・オフィスグリコ」です。 J-WAVEの番組HPにポッドキャストがアップされていますので、ご興味があればお聴き下さい。 http://pod.j-wave.co.jp/blog/dictio...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2013/09/04 21:29

オフィス環境から見える社風や雰囲気

 久しぶりに一部上場企業のオフィスにうかがう機会がありました。  受付にはタッチパネルPCとつながった電話があって、訪問先を部署名でも内線番号でも個人名でも検索ができて、検索結果に直接内線が発信されるシステムでした。  今はそんなの当たり前と言われるかもしれませんが、私はここまでのものは初体験で、部署名や役職名などを忘れてしまっていても通じるので、よくできていると感心していました。  通され...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2013/08/12 08:00

“立派過ぎる社長さん”の弊害?

 “率先垂範”が大切なことは、いろいろな場面でいわれますが、これは少しそれに反するようなお話です。    その会社は非常に忙しく、仕事の拘束時間も長くなりがちな、俗にいう“キツイ”業界ですが、社長さんがとても立派な方なのだそうです、誰よりも率先して働き、指示も的確で仕事ができる方です。口先だけのリーダーシップでなく行動も伴っています。誰よりも早く出社し、掃除などの雑用であっても他人だけに押し付...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2013/06/24 08:00

「雰囲気が良い」ということの勘違い

  ロンドンオリンピックで、サッカー男子日本代表はベスト4に残りました。(このコラムが皆さんの目に留まるのは、もうその後の結果が出ている頃かもしれません)     今回オーバーエイジ枠で参加していて、主将を任されている吉田麻也選手に関する新聞記事の中で、印象的に目に留まったものがあります。     彼は、本番前の国内での壮行試合で、国立競技場へ向かうバス内の雰囲気が「フワフワしている」と感...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2012/08/06 08:00

100点取れない東大生 <70点しかとれないからやりがいがある>

私は昔から、テストで100点をとったことはほとんどありません。 小学校のころから、どんなテストでもたいてい1つはケアレスミスをして満点を逃していました。 都会の有名私立のテストはわかりませんが、私のような田舎の公立小学校ではテストは簡単で、 たいていは100点が取れるものです。それでもほとんど100点は取れませんでした。でも原因はわかっています。 誰でもできることをがんばりたくないからです。 ...(続きを読む

渋田 貴正
渋田 貴正
(組織コンサルタント)
公開日時:2012/04/23 12:17

日本橋発人事労務管理News(vol.7)

┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃人┃事┃労┃務┃最┃新┃情┃報┃         2012年 4月 1日号 ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━  いつもお世話になっております。 社会保険労務士FP小岩事務所の小岩和男です。  いよいよ新入社員が入社してきますね。しばらくは社内研修で人事担当者 と顔を合わせる場面が多くなるという会社の方もあるでしょう。ここ...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2012/04/02 23:24

埋もれている「社員のノウハウ」

  「これはアイツに聞けば分かる」「これはあの人が詳しい」「彼はやったことがあるはずだ」など、誰に聞けば分かるか、誰なら知っていそうかという自分なりの「情報リソース」を、皆さんもそれなりにお持ちだと思います。自分の知識経験だけで何でも処理できれば良いですが、そう簡単にはいきません。     会社というのはまさにノウハウの塊のようなもので、社員一人一人の持っているノウハウを集めて、個人では到底で...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2012/02/06 06:00

日本の組織の底力

  今年も残りわずかになりました。いろいろな事を感じ、そして考えさせられる一年でした。何よりも大きな出来事は、あの悲しい東日本大震災です。     震災直後から現在まで、いろいろな人たちの活動、行動を見ていて、胸を打たれることがたくさんありました。本当につらいはずの被災者の方々の我慢強い態度、自衛隊やボランティアの方々の献身的な現地での支援、いろいろな企業、組織、個人の様々な形での支援、その他...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/12/26 06:00

権限移譲のつもりの放置、指導のつもりの過干渉

  あなたは、部下や後輩にできるだけ権限委譲して、本人の判断でやらせようとするタイプですか?それともできるだけ経験やノウハウを伝えようと、細かく面倒を見て指導するタイプですか?     先日、ある会社で退職希望の社員が出てきて、その理由が「きちんとした指導が受けられないので辞めたい」とのことだったという話を聞きました。どうも、それまで属していたグループの細かく関わるタイプのリーダーから、“良き...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/10/17 06:00

制度で決めるか、運用に任せるか

  私の仕事の大きなテーマである人事制度構築は、その会社の人事の仕組みを作ることです。会社によって要望は様々ですが、初めにお話をうかがう段階では「基準や手順を細かく作り込んで欲しい」と言われることが多いです。「いちいち考えなくて済むように」「誰でも同じように事務的に運用できるように」などと言われます。「うちのマネージャー連中は自分で判断できないから、決まりを作ってやらないと動けない」などと言われる...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/09/05 00:00

「言い訳」と「説明」の紙一重の違い

  あるニュース番組を見ている中で、首相の側近という方がインタビューされていたのですが、その方が首相に対して、最近ゴタゴタしていることの事情を、きちんと説明した方が良いと進言したところ、首相は「言い訳はしたくない」と言っていたという話がされていました。   その話を聞いて、私は昔の自分の上司がいつも「後から言ったら言い訳だけど、前もって言えば説明だから、常に説明するようにしていれば、相手に信用し...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/07/11 00:00

明治神宮にて

  先日移動中に少し時間が空き、ちょうど明治神宮の近くだったので、ちょっと気まぐれでお参りをしてきました。   その際に境内に置かれている願掛けの絵馬がたまたま目に入り、何の気なしに見ていました。自分の未来への希望や不安に向けた願い、病気のご家族や友人の回復への願い、お孫さんやお子さんの幸せへの願いなど、いろいろな方のいろいろな思いが込められているのを見ていると、絵馬を書いた方の心情に共感したり...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/07/12 00:00

「ニンジン文化」のニンジン

 最近、派遣村で就職活動費の名目でお金を支給された後に、多くの人が所在不明になって戻って来なかった、酒、タバコ、パチンコ代などに使ってしまっている者も多数いる、との報道を見ました。  支援の是非はさておき、そもそも就職活動というのは個人の意欲に基づいた活動であり、意欲ややる気という個人差が大きいものを、金銭支給という一律の方法や内容で支援するのは非常に難しいということではないかと思います...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/01/18 00:00

「夢をかなえるゾウ」のような研修

 かねてからお付き合いさせて頂いている会社で、マネージャー研修のお手伝いをさせて頂いています。  そもそものオーダーは「マネージャー達の人間の器が大きくなるような研修」という壮大なもので、大した器ではない私としてはとても難しいテーマだったのですが、お話しをうかがううちに「とにかくいろいろな事に接し、いろいろな事に興味を持ち、いろいろな事を知っていけるような場を作り、その中で人間的な幅が広...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2009/11/30 00:00

(29)年金と高年齢雇用継続給付の活用(続き)

●活用のプロセス シュミレーションですが、会社の実際の負担額、再雇用者の手取額のバランスを取るためにプロセスを踏んでいきます。 具体的な、計算方法は既発行号を参考にしてください。 プロセス (1)在職老齢年金の照会社会保険事務所で、再雇用者の年金額の照会を行います。 ↓ (2)年金額の額の算定のための準備対象月以前1年間の賞与額の確認をします。 ...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2009/08/07 16:34

なぜ「パワハラ」がおこるのか

「いやー、パワハラって本当にあるんだよ」。  私の身内からの話ですが、今とても業績が厳しい某有名メーカーで、圧力をかけられる材料は良く有りがちな業績とか数字の話のようです。ハラスメントというからには、理不尽だったり無理難題だったりという部分がかなりあるのでしょう。社内では雇用調整などの話もあるらしく、みんなが他人の事など構っていられない状況なのかもしれません。  「パワハラ」などとい...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2009/07/20 00:00

自分の長所・短所

 「あなたの長所は何ですか?」と聞かれる機会があり、ちょっと考え込んでしまいました。その場の答えはずいぶん間の抜けたものだったと思います。思えば今までずっと他人の面接などをしてきて、相手にはさんざん聞いてきたことのはずなのに、自分はどうなのかをきちんと考えたことがありませんでした。自分の事をあらためて整理できたことは、とても良かったと思っています。  よく「短所を改善する」ということを課...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2009/05/04 00:00

後藤田五訓

 先日9月19日は、かつて官房長官として活躍された後藤田正晴氏の命日だそうです。3年前の2005年に御逝去されていますが、その後藤田氏が官房長官時代に部下に与えた訓示として「後藤田五訓」というものが紹介されていました。 1.省益を忘れ、国益を想え 2.悪い、本当の事実を報告せよ 3.勇気を以て意見具申せよ 4.自分の仕事でないというなかれ 5.決定が下ったら従い、...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2008/09/22 00:00

なぜ言われなければやらないか

 いろいろな社長さんから、「うちの社員は人から言われないとやらないんだよ」という愚痴を聞くことがよくあります。「昔はもっと自分から進んでいろいろやったものだ」とその方たちは言います。では単純に人材の質が落ちているのかというと、私はそうではないと思います。  今の世の中で、もし言われていないことや指示されていないことをやろうとしたら、多分止められることが多いでしょうし、それをもし失敗でもし...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2008/09/15 00:00

(20)在職老齢年金の裁定請求手続き

前回は、再雇用後の賃金額によって年金が調整(減額)されるしくみをお話いたしました。 今回は、在職老齢年金の年金額の照会、実際の年金裁定請求について手続きの流れをお話しいたします。 再雇用後の賃金の設計をする上で、公的給付額の確認と請求は欠かせませんのでそのプロセスを確認していきましょう。 ■年金額の照会 60歳になりますと特別支給の老齢厚生年金が支給されますが、...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2008/02/18 16:13

17.雇用保険料

 雇用保険とは、労働者が失業したとき、雇用の継続が困難となる事由が生じたとき、自らが職業に関する教育訓練を受けたときに必要な給付を行なう保険制度です。  雇用保険というと、失業した場合に生活補填の意味合いで支給される、いわゆる「失業保険」というイメージがなお根強いのですが、現在では、さらに一歩踏み込んで、在職中であっても高齢者となったり、育児や介護が必要となったりすれば一定の給付を受ける...(続きを読む

佐藤 広一
佐藤 広一
(社会保険労務士)
公開日時:2007/12/12 14:09

16.厚生年金保険料(その2)

 老後の大切な生活の糧である老齢厚生年金を理解するポイントは、「特別支給の老齢厚生年金(特労厚)」と「2階建て方式」であるという点です。  一般的に、老齢厚生年金は60歳から支給が開始されるものとして広く認識されていますが、本来は65歳からであって、60歳から64歳までの間に支給される年金はあくまでも「特老厚」なのです。  そのカラクリは、1986年に行われた年金制度の大改正に...(続きを読む

佐藤 広一
佐藤 広一
(社会保険労務士)
公開日時:2007/11/28 14:08

13.健康保険料

 今までは「支給項目」について触れてきましたが、今月からは「控除項目」についてみていきます。  多くの給与明細書で最初に登場するのが「健康保険料」です。  健康保険制度は政府が直接管掌する「政府管掌」と、大企業やいくつかの中小企業が集まって独自に運営する「健康保険組合管掌」の2つに大別されます。  いずれの場合でも制度そのものを理解するには、まず「標準報酬月額」という...(続きを読む

佐藤 広一
佐藤 広一
(社会保険労務士)
公開日時:2007/11/06 14:36

褒めることの難しさ

 最近、部下マネジメントやコミュニケーション系の研修などで、褒めることの大切さが強調されることが多くなりました。確かに褒め上手の人は部下育成がうまかったり、人間関係作りが円滑だったりする度合いは高いと感じます。  ところがそのような研修を受けた上司が、帰ってきたとたんに取って付けたように部下を褒めだし、その部下たちは研修を聞きかじっただけで態度が変わってしまう上司に、かえって失望してしまったと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2007/09/10 00:00

組織ビジョンはやる気につながるか・・・?

組織ビジョンの大切さはいろいろなところで言われます。  私が人事制度構築などを行うにあたっては、企業理念や経営理念、あるべき社員像といったものを重視し、それに基づいて人事制度の基本的な考え方を決めて制度を組み立てていきます。 人事制度に原理原則はありますが、正解はその企業によってまちまちですから、自分たちの持つ理念や価値観に、そのやり方が合致するのかということを常に問いかけながら検討を行...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2007/07/30 00:00

(10)再雇用後の労働条件(続き)

■労働条件の決め方 再雇用後の「労働条件」は、次の項目について検討していきましょう。 (1)対象者が貢献できる職務の再設計をする (2)賃金を再雇用前と比べていくらにするのか (3)労働時間をどうするのか このことは、企業における労働条件のルールとして従業員に周知する必要がありますので、しっかり、チェックしておきましょう。 (1)について 再雇...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2007/06/19 12:14

動機付けの違う3タイプ

人それぞれ“やる気”が出るシチュエーションは異なります。現在慶応大学教授の高橋俊介氏は著書や講演の中で、以下のような3タイプに分けて述べられています。 (1)上昇志向・達成動機 上昇や高い目標へのチャレンジ志向、影響欲、支配欲、賞賛欲、闘争心、(注意→専制君主) (2)対人関係に関する動機 人に感謝されたい、人に親切にしたい、人と仲良くしたい、(注意→ただのお人好し) (3)プロセス系動...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2007/06/18 00:00

離婚時の年金分割(1)(合意分割)

近年、中高年者等の離婚が増加しているようです。そんななか離婚後のそれぞれの受け取る年金額を見ると大きな開きがあることが問題になっていました。 こうした格差に対応すべく、本年(平成19年4月〜)と来年(平成20年4月〜)の2回に分けて年金分割制度が創設されました。  今回は、厚生年金を中心としてみてみますが、各共済年金制度も考え方や手続きは、厚生年金と同様です。 1.平...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2007/05/30 16:58

(9)再雇用後の労働条件

今回は、再雇用後の「労働条件」についてお話をさせていただきます。 前回、再雇用をする際の「基準」のお話をいたしましたが、それとは別に「労働条件」(賃金、労働時間)などはその対象者との合意で決めることになりますので、「基準」を満たしているから再雇用は可能でも、実際は労働条件の合意が困難で再雇用契約をしないケースがありえます。 従って、60歳以後の雇用確保の義務づけがされたわけです...(続きを読む

小岩 和男
小岩 和男
(社会保険労務士)
公開日時:2007/05/07 14:39

「あきらめる」の本来の意味は「明らかに見る」だという話

 以前何となく見ていたテレビ番組での、興味深かった話です。    番組のテーマは依存症で、薬物だけでなくギャンブル、ネット、スマホなど、依存の対象になるものは無数にあって、誰でも何かしらに依存しながら生活しているということでした。  それが度を越した「依存症」になってしまうのは、「目の前の現実を受け入れられないから」だそうです。過去の実績や影響にすがる、そのための現実逃避をするために何かに依...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/09/29 08:16

活気がある会社とない会社の間で見える一つだけの違い

 いろいろな会社におうかがいしていると、活気を感じる会社とそうでない会社の両方に出会います。やはり現場の活気の度合いは、業績にも比例していると思います。    活気の感じ方というのはあくまで主観になりますが、私が活気の有無を感じる大きな要素は一つだけで、周囲の人たちとの「コミュニケーションの量と質」です。    まず「コミュニケーションの量」に関して言えば、例えば私のような社外の人間が訪問...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2016/06/21 08:00

野村克也さんの「“判断”は頭で、“決断”はハートで」という言葉

 野球の野村克也さんのコラムで、「不真面目の勧め」という話があり、これがとても印象に残りました。  要約すると、以下のような内容でした。 「ビジネスでも同じだろうが、勝負事には“判断”と“決断”の両方が要求される」 「なんらかの基準があってなされるのが“判断”であるのに対し、“決断”には基準がない」 「基準がないから“決断”はいわば賭けであり、勇気が必要なものである」 「賭けには失...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2014/11/18 08:00

「リスクと取らないことこそリスクだ」という話

 「リスク・マネジメント」とは、“リスクを組織的に管理して、損失等の回避や低減を図るプロセス”と定義されます。特に東日本大震災以降は、事業継続の観点からその重要性が一層強調されるようになりました。    それが大切なことは、私もそれなりにわかっているつもりでしたが、ある専門家からお話を聞く機会があり、そこでの話は私が今まで持っていた認識とは少し違ったイメージのものでした。「リスク・マネジメント...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/08/09 14:16

「食事を共にすると親密になる」という話

 最近は、会社の飲み会や上司からの飲みの誘いを嫌う若手社員が増えているといいます。  ある調査によれば、「職場の飲み会に行きたいかどうか」を尋ねると、20~30代では行きたい人が47%、行きたくない人が53%と、若干ですが行きたくないと思う人が上回っています。  ただ、同じことを上司の世代に聞いても、行きたい人が52.3%、行きたくない人が47.7%と、行きたい人の割合がわずかに上回るものの、...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/26 15:39

古くても残った物が価値を生むこともある

 少し前ですが、資生堂が歌舞伎俳優などの使う伝統的な舞台用化粧品を、「売上が限られている」との理由で生産終了の発表をしたところ、多くの著名な役者たちから「品質の良さ」や「代用品がない」などと撤回を求める多くの声が挙がりました。その結果、資生堂は「伝統文化をしっかり支援する」との言葉とともに早々に生産終了の撤回を発表したという話題がありました。多くの舞台関係者が胸をなでおろし、資生堂の決断に感謝の言...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/05 22:45

「自由にやれ」では行動しづらい

 私が企業支援をする中で、ごくまれに「特に制約はないので、思った通りに自由にやってください」 と言われたことがあります。    こんな時、私はできる範囲で情報収集をし、自分の判断で課題やテーマを設定して支援に着手しますが、「自由にやって」と言っていた経営者や担当者には、常にその内容を投げかけて考えを聞きます。  そうすると、前と同じく「自由にどうぞ」といわれることはほとんどなく、何らかの希...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/06/07 15:15

「恵まれていること」に気づかなくなっている話

 数年前に、私より10歳以上年上の、ある大手企業OBのベテランコンサルタントから聞いたお話です。    その人が以前在籍していた企業で定年を迎えた知人から、再雇用で給料が激減してしまって「20万ちょっとくらいの給料ではやっていられない」という話をされ、「自分が請け負えるようないい仕事がないか」という依頼をされたそうです。  それに対してベテランコンサルタントは、「独立して自力で20万を稼ぐの...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/31 22:08

「似た者同士」でかたまり過ぎていないか

 ある会社の社長ですが、少し人見知りのせいもあるのか、自分の周りを似た者同士で固めたがるところがあります。  確かに自分の腹心のような人物に気が合わない人を置くことは難しく、どこかで通じ合う人材でなければそういう役割は任せられませんが、それも程度の問題であり、許容範囲の広いリーダーのほうが様々な視点からの意見を聞くことができます。  自分とは違う生い立ち、違う学歴、違う性格、違う職務経験などを...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/24 20:35

「威圧するリーダー」のメリットは何か

 リーダーのスタイルとして、最近注目されるのは「自分が先頭には立たない」「メンバーを信頼して任せる」「メンバーの自律、自主性を重んじる」といったタイプです。野球のWBCでの栗山監督などが、まさに当てはまります。  リーダーシップ・スタイルには、ありたい姿やゴールを示す「ビジョン型」、個々の成長を促す「コーチ型」、信頼関係が優先の「関係重視型」、チーム全体の合意のもとに進める「民主型」などがありま...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/05/10 18:18

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