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人事労務・組織全般 の専門家が生活やビジネスに役立つコラムを発信 (5ページ目)

人事労務・組織全般 に関する コラム 一覧

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仕事の「不安」と「不満」

 会社を辞めて独立、起業したというある女性のブログが目にとまりました。  起業してからのエピソード、起業して初めて気づいたこと、その他苦労話が書かれていました。  私自身が会社員と事業主との違いで感じてきたこと、独立してから経験してきたこととの共通点がいくつもあったので、自分の経験と重ねながら興味深く見ていました。    この人も独立して起業した多くの人たちと同様に、独立したての頃はなかな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/03/26 08:00

あえて「正社員」が良い働き方なのかを考える

 あるテレビ番組で、若い女性に「理想の彼氏像」をインタビューしていて、ある人の答えが「正社員であること」でした。    このところ、人手不足の状況が恒常化しつつあり、パートやアルバイトについては時給の高騰が起こっています。また、様々な業種や職種で、契約社員や非正規社員を正社員化する動きが起こっています。正社員化の促進を視野に入れた法改正もおこなわれました。    それぞれは、「正社員での安...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/05/21 08:00

見極めが必要な「効率化」と「手抜き」の区別

 少し前に、ある会社の部長から相談されたことです。    自分の部下にあたるマネージャーが、すぐに指示を逸脱して勝手なことをするのだといいます。そのことを本人に指摘すると、決まって「それをやることはムダだと思う」「こちらの方が効率が良い」などと反論してくるそうです。自分の行動は、すべて“仕事の効率化の一環”なのだそうです。    しかし、部長から見ると、指示しているのは会社全体の取り決めと...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/06/11 08:00

「どうせ言ってもわからない」は結局損をする

 無ければそれに越したことはありませんが、経営上の問題、顧客や社員との信頼関係の問題、個人情報にまつわる問題、その他いろいろな事情で、社内であっても公にできない情報があります。  ただ、これをどこまで伏せてどこから公開するのかという線引きには、企業風土や経営者の性格が意外にはっきり出るものです。  見ていて思うのは、その線引きがほどほどの中くらいという会社は思いのほか少なく、何でも公開すること...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/06/18 08:00

「楽しさ」と「喜び」の違いという話で思ったこと

 少し前の話になりますが、映画監督で写真家の紀里谷和明氏が、自身の作品の試写会で、集まった学生たちの質問に答えるというイベントの記事を目にした時のことです。    起業を目指していると言って質問した学生に対して、「夢だリスクだと理屈をこねて、やらないことの理由を見つけているだけの話で、まずやるのかやらないのか、それだけだ」と、ご自身が死に物狂いで取り組んできたことを引き合いにした話が、シンプル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/09 08:00

罰を受ければ「責任を取ること」になるのか?

 少し前の話題ですが、ある地方自治体が開催したイベントが大きな赤字を出し、その赤字額の一部を実行委員会の責任者個人が、自費で補填していたということがありました。  計画や収益予想をすべて業者任せにしていたなど、チェック機能が働いていなかったようで、そこから「税金には手をつけられない」と考えたことが自腹負担をした理由のようです。  この行動について、「素晴らしい責任の取り方」と評価する人がいる一...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/07/30 08:00

プライベートがあってこその仕事、仕事があってこそのプライベート

 少し前の話になりますが、プロ野球のある外国人投手が、妻の出産予定日と登板ローテーションが重なったため、監督の配慮でチームのローテーションを全面的に組み替え、登板を一日前倒しにしたそうです。  通常、外国人選手の妻は母国で出産することが多いですが、日本で出産するということもあって、できるだけフォローしてあげたいという配慮だったようです。    以前、あるプロスポーツ選手が言っていたことですが...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/01 08:00

「計画」に力を入れ過ぎるマイナス

 最近いくつかの会社で、「計画作りの作業が大変だ」という話を聞きました。9月が半期の区切りという会社も多いですが、上期状況による年度計画の見直し、下期向けの活動計画といったことを指して言っているようです。  年度初めや決算期、その他区切りの時期は、様々な計画作りや見直しをする時期です。その中身は、事業計画、予算計画、生産計画、人員計画、教育計画、その他いろいろあるでしょう。  私が話を聞...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/08 08:00

「忙しい」はできない理由になるのか

 ある会社で目標管理面談をお手伝いしています。  目標達成が見込めること、順調な進捗がわかることであれば、特に問題なく、スムーズに話は進みますが、そうではないことも多々あります。    目標達成が難しかったり、取り組みが進まなかったりする理由を聞いている中では、もちろん考慮しなければならない事情はありますが、意外に多く語られるのは、「忙しかったからできなかった」というものです。「他にやらなけ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/10/15 08:00

「僕のおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」の言葉で思うこと

 最近、一方的に自分の主張ばかりをしたり、価値観が違う相手を攻撃したり無視したり、自分と異なる考え方の人を尊重しないような風潮が気になります。    せめて自分はそうならないように、「相手の立場を考えること」を、いつも意識していますが、自分なりにできているという自負を、ただそういうつもりになっているだけではないかと、考えさせられることがありました。  それは、ある広告コピーを目にしてのことで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/05 08:00

「向いていない仕事」をやり続けた人の話

 仕事には、その人によって向き不向きがあります。会社の中では「適正配置」などといって、その人にできるだけ向いている仕事を与えようと考えるのが一般的でしょう。    「向いていること」というのは、言い換えるとその人が「得意なこと」です。できるだけ多くの人が「向いていること」「得意なこと」に取り組んだ方が、生産性は間違いなく上がります。  こんなことから、採用、配属、昇格といった場面で様々な適性...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/12 08:00

「安定を目指すより、不安定をどう生きるか」という言葉に思うこと

 新入社員の意識調査、その他若者を対象にした各種の調査では、若者の安定志向の傾向が言われていますが、タレントの明石家さんまさんが、安定志向の20代に関して、ラジオ番組で語った生き方についての自論が話題になっているという記事を見ました。    番組で紹介された川柳、“20代・今後の安定・考える”という作品に対して、 「安定になろうと思っただけで、もう不安定」 「安定を目指そうとするのは無意味...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/11/26 08:00

「白黒はっきりつけること」の良し悪し

 消費税の軽減税率が導入されましたが、特に外食とテイクアウトの線引きに関する運用が、かなりあいまいになっているようです。テイクアウトは軽減税率の適用で8%、外食は適用外で10%ですが、フードコートやコンビニのイートイン、持ち帰りができる飲食店などで、なかなか線引きが難しくなっています。    軽減税率のそもそもの目的は、「食品などの必需品の税率を下げて税の逆進性を緩和する」ということで、他の国...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2019/12/24 08:00

「戻りたい」と思わせる組織がやっていたこと

 2014年のことですが、当時メジャーリーグのニューヨークヤンキースに在籍していた黒田博樹投手が、年20億円とも言われるオファーを蹴って、その5分の1程度と言われる条件で古巣の広島カープに復帰しました。  まだメジャーでやれる余力を十分に残していたにもかかわらず、さらに条件が下がることまで受け入れた決断に、当時はいろいろなメディアで「男気がある」などと賞賛されていました。  黒田投手の行...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/01/21 08:00

「将来なくなる仕事ランキング」は本当にそうなるか

 最近よく見かけるもので、「将来なくなる仕事ランキング」のような記事があります。先日見たのは、「機械が奪う職業・仕事ランキング」というものでしたが、その上位10位は以下のようなものでした。   1.小売店販売員 2.会計士 3.一般事務員 4.セールスマン 5.一般秘書 6.飲食カウンター接客係 7.商店レジ打ち係や切符販売員 8.箱詰めや積み下ろしなどの作業員 9.帳簿係など...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/02/18 08:00

自分の能力の「上げ底」がわかっているか?

 以前たまたま見ていたテレビ番組で、無人島で自給自足生活をするタレントを取り上げていました。    そのタレントが、自給自足生活を始めようと考えたきっかけを問われた時に、「芸能生活を長く続けていると、自分の実力以上の“上げ底”で生活をしていることにだんだん気づいてくる」「上げ底の生活ではなく、自分で作れないものは無しにする、自分で作る生活をしようと思った」と答えていました。    私は、こ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/02/25 08:00

あいまいになりがちな「人事の課題」

 私がコンサルタントとして取り組む仕事は、企業の人事戦略や人事施策、人事制度や人材採用を、企業の方々と一体になってご支援することですが、ご依頼をいただくからには、会社としての何らかの課題があるわけです。    例えば「今の人事制度がうまく行っていないので変えたい」などと言われますが、何がどううまくいっていないのかを尋ねると、「業績の伸び悩み」「退職者が増えている」「社員のやる気がない」「社員の...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/03/03 08:00

「採用のために社内制度を整備する」は本末転倒か?

 最近は多くの業界が、人手不足で苦労しています。  そのせいもあってか、私も採用活動に関する相談を受けることが増えていますが、一気に状況を変えるような特効薬がある訳ではありません。様々な細かい工夫を積み重ねながら、それをコンスタントに継続することが基本になります。  意識的に取り組んでいけば、必ず改善はできますが、それなりに時間はかかるので、瞬発力がある対策はなかなか難しいところがあります。コ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/03/10 08:00

「夢がない」はいけないことか?

 数年前のことですが、娘が就職活動を始めようと準備をしていた時、「私って夢とかが一つもないからヤバいんだよね」などと言っていました。まだ少し時間があったので、何か切羽詰まって考えなければならないほどではありません。    同じような話を、確か大学受験の頃にも言っていた記憶があります。学校の先生か誰かに、「将来の夢くらい持つべき」と言われたらしく、本人は真面目に捉えすぎて落ち込んでいたようですが...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/04/07 08:00

長時間労働に通じると感じたアスリートの語る成功体験の話

 少し前になりますが、陸上競技で活躍していた為末大さんのブログで目に留まったことです。    「根性論が通用しない時代の到来」というコラムですが、その内容によれば、「日本のスポーツ文化は社会を反映しているようなところがあり、トレーニングにおける日本的根性論は、それぞれの問題に対して量の拡大で対応しようとすること」とありました。  「競技の特性によっては量が有効な場合もあるが、多くのスポーツで...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/06/16 08:00

「誰が言ったか」を気にする会社

 いろいろな会社での人事コンサルティングを進める中で、社員対象のヒアリング調査をすることがあります。  基本的に「誰が言ったか」が特定できないような報告のしかたをしますが、その理由は社員の方々が委縮せず、できるだけ本音に近い情報を話してほしいからです。    ただ、この「誰が言ったか」をものすごく気にする会社があります。  どちらかといえば、経営者と現場の距離が近い、社員同士の顔がよく見え...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/07/28 08:00

「他人を変えたい人?」に感じた不快感

 まだ新型コロナが流行する前にあったある会合でのことです。今まで身近に接したことは少ないですが、久しぶりに「他人を変えたい」とはっきり言い切る人に出会いました。    自分の思いや考え方を一生懸命に話し、すべてに賛同を求めてきます。その内容が思想的なことや政治的なこと、個人的な価値観にかかわることまで含まれていたので、私は賛同できる内容ばかりではありませんでした。    周りにいた他の人は...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/08/25 08:00

「できるだけ制度化」という会社と「制度はいらない」という会社

 そもそも人事という仕事は、なかなか思った通りの答えに行きつかないことが多いものです。期待した人材の抜擢であまり良い結果を得られない、逆に思わぬ人材が力を発揮するなどというのは、よくあることでしょう。    こんな見込み違いは、人事制度などでも同様で、十分な検討と準備を経た上であっても、期待した効果が出ないとか、場合によっては逆効果といったこともあります。  また、初めは良い滑り出しであって...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/09/08 08:00

「働きづらい上司の特徴」を本人は自覚できているか?

 「働きづらい上司の特徴ランキング」という記事がありました。転職口コミサイトの「転職会議」が調査した結果です。    挙げられていたトップ5は、 1位「頭ごなしに決めつける上司」 2位「権力に物言わすパワハラ上司」 3位「無責任な丸投げ上司」 4位「口だけで働かない上司」 5位「じめじめ陰湿な上司」 となっています。    どれを見ても、これが自分の上司なら一緒に仕事をしたくな...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/10/13 08:00

年長者の方が「敬語」が使えていない?

 「最近の若いやつは敬語がなっていない!」とは、いつの時代でも言われることです。  また、企業の新人研修などでは、「敬語が苦手」「きちんと使えるように練習しないと」という新入社員が多いので、「若者は敬語ができない」というのは、ある一面では合っているでしょう。  ただ、私自身はどちらかと言えば逆の印象を持っています。敬語ができていないと思うのは、実は年長者に対して感じることの方が多いからです。 ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2020/12/01 07:00

いろいろ大げさにし過ぎて避けられる部長の話

 ある会社の社員から、その人の上司である部長に関する半分は愚痴のような相談を受けました。  この部長が仕事にかかわると、どんなことでも大げさになり過ぎて、とにかく労力がかかりすぎて困るとのことです。    例えば、顧客から仕事上の提案依頼があったとして、部長がそれを聞きつけると、あの資料を調べろ、このデータを集めろなど、やたらと風呂敷を広げたり、検討と称して長時間の打合せを何度も重ねたり、と...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/01/26 07:00

「シニアの横柄」で企業が考えなければならないこと

 これは、決してシニアを悪くいうつもりではなく、幅広い年齢層の人がお互いハッピーに働くために必要だと思ったことです。    ある会社のマネージャーですが、配下にいる50代後半の契約社員男性に手を焼いています。  この人が担当している業務はわりと定型的なものなので、よほどのトラブルでもなければ業務進捗だけをチェックしていればよく、マネージャーとしての日常的な指示は特に不要だそうです。  問題...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/04/20 07:00

8時間労働で集中できる時間数とは?

 一般的な会社では、おおむね1日8時間が標準的な労働時間です。実際にはさらに数時間の残業が恒常的にある人も大勢いるでしょう。  ただ、人間が集中を持続できる時間というのは、これより圧倒的に短いという話を耳にしたことがあります。自分の感覚と照らしてみても、集中できる時間には、何らかの限度があると感じます。    では実際に、人はどのくらいの時間ならば集中できるのでしょうか。  これにはたぶん...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/05/18 07:00

「未知のことだからモチベーションが高まる」という話

 大学生に対する就職意識調査の中で、就職先の企業選びの基準を聞いたところ、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」「働きがいのある会社」は上位ながらも比率が下がり、代わりに「安定している会社」という回答の比率が増えているといいます。落ち着いて先が見通せない今の環境の中では、そういう思いもよくわかります。    ただ、あるラジオ番組の中で、著名な登山家である野口健さんが話していたことで、印象に...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/08 07:00

「辞めてやる」が口癖の人が周りからどう見られたか

 「こんな会社辞めてやる!」と口に出したかどうかは別にして、会社勤めをしている人の多くは、一度や二度はこんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか。    会社を辞めるというのは、人生の中ではわりと大きな選択の場面だと思いますが、それ自体は悪いことではありません。私自身も会社を辞めた結果で今がありますし、決してけんか別れした訳ではないので、今でもいろいろな人たちとお付き合いを続けています。...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/06/29 07:00

意外に熟練が必要と知った身近な仕事

 日頃何げなく利用しているお店やサービスでも、そこで働く立場になったとき、利用している側では気づかなかったことは、結構多いのではないでしょうか。    つい先日、あるクリーニング店に行ったときのことです。私の前に一人のお年寄りがいて、“シルクの毛布”をクリーニングに出そうとしていました。  受付の人は最近入ったばかりらしく、値段がいくらになるのかをいろいろ調べています。どうも普通の毛布とシル...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/08/24 07:00

「決断の速さ」で気をつけなければいけないこと

 あるウェブコラムに、「できる社員が実は会社を弱くする」という記事がありました。    例えば「仕事を大量にこなし、的確にさばくのが得意な人」「目の前の仕事で、人よりも高い実績を上げる人」は、“仕事ができる人”と評価されると思いますが、そういう人の場合、仕事の意味や目的をあまり考えておらず、本当の意味での仕事の優先順位がつけられていなかったり、必要な仕事なのかどうかをよく考えずに、目の前の仕事...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2021/10/07 07:00

どんどん増える「コミュニケーションツール」を使い分ける難しさ

 少し前に見かけたことですが、夕方のあるカフェでのこと、比較的すいた店内で、隣にいた若いサラリーマン風の男性が、いろいろな会社に何本も電話をしています。  取り次ぎを求める相手はほとんどが社長ばかりですが、次から次へとかける先で取り次いでもらえることがほとんどありません。不思議な感じがして見ていたところ、ようやく取り次がれた一件に話している内容は、人材サービスのセールスでした。どうもリスト...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/04/14 07:00

「自分が面白い」と思える仕事

 少し前のことですが、成功者となった自分がもっとも尊敬、影響をうけた人物を語るというテレビ番組があり、そこで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者である漫画家の秋本治さんが、2016年に逝去された同じ漫画家の望月三起也との話を紹介していました。    望月さんの作品に、戦場カメラマンを描いたものがあり、その中では戦場カメラマンが普通は使わないというカメラのブランドが描かれているそうです。初めて...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2022/11/17 08:21

「自由にやれ」では行動しづらい

 私が企業支援をする中で、ごくまれに「特に制約はないので、思った通りに自由にやってください」 と言われたことがあります。    こんな時、私はできる範囲で情報収集をし、自分の判断で課題やテーマを設定して支援に着手しますが、「自由にやって」と言っていた経営者や担当者には、常にその内容を投げかけて考えを聞きます。  そうすると、前と同じく「自由にどうぞ」といわれることはほとんどなく、何らかの希...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/06/07 15:15

古くても残った物が価値を生むこともある

 少し前ですが、資生堂が歌舞伎俳優などの使う伝統的な舞台用化粧品を、「売上が限られている」との理由で生産終了の発表をしたところ、多くの著名な役者たちから「品質の良さ」や「代用品がない」などと撤回を求める多くの声が挙がりました。その結果、資生堂は「伝統文化をしっかり支援する」との言葉とともに早々に生産終了の撤回を発表したという話題がありました。多くの舞台関係者が胸をなでおろし、資生堂の決断に感謝の言...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2023/07/05 22:45

後ろ向きの仕事

仕事の内容を考えた時、前向きに捉えられるものと後ろ向きと感じてしまうものがあると思います。人事業務で言えば採用活動や働きやすい職場環境作り、社員満足の向上などは前向きな仕事に、人員整理や労務トラブルの対応などというのは後ろ向きな仕事の部類になるのでしょう。 最近、この不況下でも業績を伸ばしている会社と、不況の影響を強く受けて非常に厳しい状況の会社、それぞれの人事の方からお話をうかがう機会があ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/02/15 00:00

規制の中の個性

あるテレビ番組で「個性」の話を取り上げていました。(ビートたけしさんと国分太一さんのテレビ東京の番組です。) 面白かったのが「規制がある方が個性が生まれる」という話です。番組では落語家さんを例にしていましたが、古典落語などほとんどの噺は昔から変わらず、お客さんはすべての中身を知っている、そういう縛りがあるからこそ個性を出していける、ということでした。そう言われれば指揮者でも役者でも、楽譜や台...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/03/08 00:30

「能力不足」を責めてはいけない

いつもいろいろ教えていただく知り合いの社長さんが、とても興味深いことをおっしゃっていました。「なぜできない」と他人の能力を責めるのはイジメと一緒だと…。 その方曰く、「例えば体に障害があったり、能力的にできないことが目で見てわかれば、その人ができないことを責めないでしょ? でも仕事上の能力は内面にあって見えづらいから、自分の基準でできると思ってやらせ、それができないと責めてしまうが、これって...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/03/15 00:00

「その人ありき」の組織

中小企業の場合、マネジメントが任せられる人材を豊富に抱えていることは少なく、結果として「その人ありき」の組織構成になっていることが多々あります。要するに「部長クラスが5人いるから部門も5つ」というようなことで、組織構成が事業構想や機能に基づくものではないということです。 ただ、中小企業で事業構想や機能を優先して組織を作ったとしても、単に職制の兼務が増えたり、能力的に難しい人に無理やり管理者を...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/03/22 00:00

日本人のDNA

  明けましておめでとうございます。また本年もよろしくお願い致します。     新年早々何を書こうかと思ったのですが、ほとんど家で過ごしたようなお正月だったので、何かご披露するような材料もありません。テレビだけはいつもより沢山見ていて、その中で自分的にちょっといいなと印象に残る事があったので、その事を書こうと思います。(底の浅いお話ですみません・・・)     最近放送された「世界一受けた...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/01/10 00:00

製造業の労務管理(1)

製造業では、1年単位の変形労働時間制を採用している企業が一般的です。ゴールデンウィークや夏期などに長めの休みをとり、その分他の時期の労働時間を多くし、1年を平均して週40時間労働を実現する合理的な方法だからです。 1年単位の変形労働時間制を導入するには、対象となる労働者の範囲、対象期間、対象期間の起算日、労働日および労働日ごとの労働時間などについて労使協定を結び、労働基準監督署に届け出る必要があ...(続きを読む

西川 幸孝
西川 幸孝
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/10/03 22:15

製造業の労務管理(3)

製造業の現場では、下請け会社を自社の工場内で活用するという形で、請負・業務委託が広く行われてきました。請負・業務委託は、発注企業が請負企業の労働者に対して、直接指揮命令しないのが原則です。しかし現実には、これに違反するケースが多く、これが偽装請負と指摘され、社会問題化しました。 国の指針では、請負が適法であるためには、労務管理上の独立性が求められます。つまり、請負会社が自ら指揮命令し、労働者を評...(続きを読む

西川 幸孝
西川 幸孝
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/10/19 13:30

医療・介護サービス業の労務管理

1.労働時間管理 医療、介護の現場では、日をまたいで連続16時間などの長時間勤務を行うことが珍しくありません。この場合、たとえ8時間勤務を2日間にわけて行う場合でも、変形労働時間制を取らない場合は、8時間を超える部分について時間外割増賃金が必要になります。 このようなケースでは、1カ月単位の変形労働時間制で対処することが効果的です。1カ月単位の変形労働時間制とは、1カ月を平均して1週40時間以...(続きを読む

西川 幸孝
西川 幸孝
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/10/19 14:06

映画館の子供たち

  うちの子がまだ幼稚園か小学校低学年の頃なので、もうずいぶん前になりますが、子供を連れて映画館に行った時の話です。     映画が始まる前に子供をトイレに連れて行ったのですが、トイレの入り口でドアを押さえて待っている小学3、4年ぐらいの男の子がいました。ずいぶん前から押さえているので、誰か知り合いでも通るのかと思っていたら、うちの子供が通るのを確認してドアから手を放し、向こうへ行こうとしてい...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2010/12/13 00:00

就活中の学生さんへ-社会人のことは社会人に聞け

  今回は就活中の学生さんに一言です。     ネットでの就職活動が一般的になってから、ずいぶん時間が経ちました。   昔は辞書のような本で企業情報を調べ、ハガキを書いて資料請求し、何事も電話で問い合わせる、ということをしていたのを考えると、ネットであれば情報量は圧倒的に多いし、条件に合わせて検索してエントリーできてしまうのはものすごく便利な事です。(これは企業側にとっても同じですね。) ...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/01/24 00:00

社会保険制度(概要1)

  健康保険など公的な保険制度は、企業に替わって行政が運営することで、福利厚生の充実と社員に安心を提供してきた。しかし、少子高齢社会となり、低成長が定着しつつある現在、負担感が増している経営者が多いのではないか。その保険料をムダにせず、更には活かすためにも社会保険制度を理解してもらうことから解説を始めたい。 1.どんな保険制度があるのか我が国では公的な保険制度として、健康保険、厚生年金保険、雇...(続きを読む

佐々木 泰志
佐々木 泰志
(社会保険労務士)
公開日時:2011/02/13 17:57

社会保険制度(概要2)

2.それぞれの保険制度の特徴や保険料の負担 健康保険は、業務外の病気やケガのときに3割の負担で病院に行くことができる制度です。 医療費だけではなくて、出産や病気・ケガで働けないときに給与の3分の2が支給される制度もあります。 保険料は社員と会社で折半負担しています。 厚生年金保険は、社員や社員として働いたことがある人の老齢、障害について年金を支給し、死亡した場合は遺族に年金を支給する制度で...(続きを読む

佐々木 泰志
佐々木 泰志
(社会保険労務士)
公開日時:2011/02/13 18:08

社会保険制度(概要5)

5.最後に 公的な保険制度は、行政が企業に替わって運営していることを概要1で記載しました。 経営者から見ると保険料が年々上昇するなど必ずしも満足度の高い制度ではないと思いますが、制度運営・維持のために保険料に我々の税金が投入されて運営されていることを踏まえて、もっともっと制度を活用することをアドバイスします。 高度成長期は、専業主婦に支えられた男性社員が仕事に専念し企業を支えてきましたが、今...(続きを読む

佐々木 泰志
佐々木 泰志
(社会保険労務士)
公開日時:2011/02/13 18:32

会社のファンがいる素晴らしさ

  ここ最近の報道で、日本航空でのジャンボ機のラストフライトの話題を何度も見ました。   いろいろな人が特別な感慨を持つ場面なので当然なのかもしれませんが、乗務員も整備士も地上勤務の社員もツアーに参加している乗客も、本当に名残惜しそうに思い出を語っていました。そこからにじみ出て見えるのは、みんな日航という会社が好きでファンであるという感情のように思いました。     多くのファンがいるという...(続きを読む

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
(経営コンサルタント)
公開日時:2011/03/07 00:00

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