- 田村 祐子
- 白金台きもの学院 まゆの会 代表
- 東京都
- きものコンシエルジュ/きもの講師
対象:着付け・着物
浴衣の楽しみ
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浴衣の楽しみ方の一つに気軽なホームパーティーが挙げられます。
浴衣はもともと湯上りに着たいわばバスローブだったものが江戸っ子の間で大流行、夕涼みに大川あたりを散策したり花火を鑑賞したりと活躍の場を広げて行きました。
当時は藍染のものが中心で、模様部分が染まるようにすると白地の浴衣に、逆に模様部分が白く染め残るようにすると紺地の浴衣になり、おしゃれな江戸っ子たちは、日中は色が濃くて透けにくい紺地の浴衣、夕方からは白地の浴衣、という風に使い分けもしていたようです。
しかし、いくら流行したと言っても、もともと素肌に直接着ていたわけですから「ご近所」に着て行くものであったことは確かです。
これは「江戸」が広く大きくなった現代でも変わりありません。
本来「ご近所」へ行くだけのもの、高級なレストランや一流ホテルのロビーなどに立ち入るものではありませんが、仲間内で夏のひと時を楽しむには、手頃な価格で入手可能な上、洗濯も簡単で、大変適していると言えるでしょう。
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