- 末松 信吾
- エス・エヌ・ジー デザイン 代表
- 建築家
対象:新築工事・施工
「階段でくつろぐ家」 ヒンプン
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「ヒンプン」とは、沖縄の古い建物によく見られる敷地入口側からの目隠しのようなものです。魔除けの役割もあると言われております。
ヒンプンは、通りからの目隠しではありますが、完全に隠すのではなく、程よく隠せるという面白い手法です。
昔の沖縄では、敷地に対して門扉を設置することは少なく、ヒンプンを設置するのみでありました。
よって、敷地が空間的にも、そして心理的にも完全に閉ざした空間には至らないこともあり、昔は、コミュニティの形成にも一躍かっていたのではと個人的には考えております。沖縄の田舎の方にいくと隣近所の人たちが気軽に声を掛けてお茶を飲んでいる風景は今でも少し残っております。
昨今の大地震・大津波の自然災害、そして、日常起こり得る火事や様々なトラブルなど意外と緊急時に頼りになるのは、遠くの家族よりもご近所の方だったりするケースも多いのではないでしょうか?
今の時代だからこそ、コミュニティとの関係を多少なり意識した住まい造りがあっても良いのかも知れません。
http://sng-design.com
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