日経記事;『創業支援VC、期待の起業を丸ごと育成 主要9社の昨年』に関する考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;『創業支援VC、期待の起業を丸ごと育成 主要9社の昨年』に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月21日付の日経新聞に、『創業支援VC、期待の起業を丸ごと育成 主要9社の昨年、投資額53%増 経営指導や施設も提供』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『創業初期のベンチャー企業を支援する新しいタイプのベンチャーキャピタル(VC)が存在感を増している。日本経済新聞社の調査で主要9社の2012年の合計投資額は11年比53%増えた。

出資のほか経営ノウハウや事業拠点も提供。アイデアに魅力があればVCが後見役となり起業家と二人三脚で事業を育てる。この流れが定着すれば、米国などに比べ見劣りするとされる日本の起業環境の改善につながりそうだ。

こうしたVCは「種の成長を加速させる」という意味でシードアクセラレーターと呼ばれ、1社に数百万から3千万円程度を出資する。ここ3年間ほどで増えてきた。

VC経営者らが起業経験を持っていることが多く、組織づくりや販路開拓など様々な面で的確に助言できる。従来の金融機関系VCと比べ、事業計画の完成度などよりもアイデア自体や起業家の人となりをより重視する傾向がある。

12年はIT(情報技術)やインターネット分野を中心に9社で延べ98社に合計14億9150万円を投資した。投資先の企業数は11年比61%増えた。同年から投資を始めたモビーダジャパン(東京・港)は15社に500万円ずつ投資した。

13年の投資額は6社が「増やす」、3社が「変わらない」と回答した。サムライインキュベート(同・品川)は今月末に4本目のファンドを立ち上げる。投資額は1社400万円弱。3年で440件の投資をめざす。

サンブリッジグローバルベンチャーズ(同・港)も新たなファンドを設立し、13年の投資額を5倍に引き上げる計画だ。

注目する投資分野は、3社が「教育」をあげた。同分野ではIT活用が十分進んでおらず、非効率な面が残っている。サイバーエージェント・ベンチャーズ(同・港)は「ITの利便性で課題を解決できる」とみる。

ものづくり関連のベンチャー投資に力を入れるVCも3社あった。低コストで試作できる3次元(3D)プリンターの普及などで製造業も起業しやすくなっている。

 特にネット関連事業は成長のスピードが速く、他社による買収に伴う株式譲渡や、新規株式公開でVCが早期に資金を回収しやすい面もある。調査では、12年に投資先を他社が買収したケースが延べ5件(11年は1件)、新規株式公開は同6件(同1件)あった。

昨秋にはグリーが携帯電話向けゲーム開発会社のポケラボを138億円でVCのインキュベイトファンド(同・港)などから買収した。

インキュベイトの本間真彦代表パートナーは「投資先を成長させ、売却した資金を次の投資に回す好循環が生まれ始めた」と話す。』


本日の記事は、VCの新しい動きについて書いています。

従来より、日本ではベンチャーが育ちにくい事業環境にあります。一般的に日本では起業家は米国に比べて尊敬されない傾向があります。

これは、国民性からくるものであり、ドイツと同じように保守的な性格の人が多いことによります。

起業家が新会社を立ち上げる時に、従来の金融機関は融資をしない傾向が強く、不動産などの担保がないと、融資を行ないません。

ある地本銀行家が新聞社のインタービューに答える形で、「中小企業の新規事業や起業家のような将来を見通せない事業には、融資を行なわない着実な経営を行なうことが当社のモットーです。」と発言していました。

この発言は、国内既存金融機関の保守性を象徴するものになっています。特に、ITバブル後にこの保守性がさらに強くなったとの印象を持っています。

記事によると、起業家に融資・投資を行なう新しい動きが出ているようです。国内主要VC9社の合計投資額は、2012年度に14.9億円となり、前年比53%増となりました。

VCは、投資や融資後に、株式会社上場や他社による買収で資金を回収します。起業家は、設備投資を必要とする開発や製造でなければ、巨額資金を必要としません。

IT関連事業の場合、最近はクラウドサービス活用で自社内にサーバーを持つ必要がないことや、タブレット型パソコンの普及で、廉価にIT機器を揃えることができるようになっています。

上記ITツールなどの活用で、起業・創業の壁が低くなっていることも後押ししています。

私も起業・創業支援を行なっています。最近、起業・創業の相談件数が増えています。若い人だけでなく、中年期の人からの相談も増加しています。

起業・創業は、国内市場・経済を活性化する起爆剤になることは間違いありません。大手企業は、保守的なやり方が多く、守りに入りやすくなっていますので、新規事業立ち上げは大手から起こることが少なくなっています。

起業家は、差別化・差異化可能な商品・サービスで、新規事業立ち上げや新規市場開拓を積極的に行ないますので、新しい動きが幾つもおきます。

そこに多くの事業機会が生まれて、関連事業・市場が右回りに回転して大きく成長するエンジンの役割を果たします。

最近、アルバイト募集情報サイト運営企業であるリブセンスのことが話題になっています。これは、東証一部に最年少25歳の社長が上場を果たしたことによります。

リブセンスの成功は、確かに素晴らしいことです。時代の寵児であるにもかかわらず、ある種ひょうひょうとした雰囲気を村上太一社長が持っていることも話題になっている理由の一つです。

リブセンスの成功から多くの若者が刺激を受けて、ITを有効活用して起業・創業する動きが活性化することは大変良いことです。


今回の記事にありますVCは、融資や投資だけでなく、起業家の経営支援を行っていることが特徴です。VCの社長が企業経営者の経験を持っていることによります。

起業家は、優れた技術やノウハウを持っていても、経営スキル不足であることが多くVCによる経営支援は極めて有効で、大きな助けになります。

中小企業庁が毎年発表しています中小企業白書によりますと、ここ20年以上、毎年、廃業企業数が新規企業数を上回る状況が続いています。

廃業する理由は、他社との競合で集客ができないことがトップになっています。集客できないのは、差別化・差異化可能な商品・サービスを持っていないことや、販路開拓ができていないことによります。

起業・創業前に、扱い商品・サービスの差別化・差異化の可能性を確認したり、市場調査を行なって、需要・顧客の有無、販路開拓の可能性などについて見極めることが重要になります。

VCに相談したり、我々のような経営支援専門家の助けを借りて、起業後の廃業や撤退リスクを最小にする工夫も必要となります。

IT、環境、エネルギー、医療、バイオ、福祉などの事業分野で、起業・創業が活発化すると、中堅・大手企業がカバーしない領域で、新規事業が立ち上がり国内市場・経済を活性化します。

VC支援が多くの起業家を育てて、国内市場・経済の活性化と成長につながることを大いに期待します。

私も微力ながら、他の専門家と協力して起業・創業支援を行なっていきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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