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閲覧数順 2016年12月09日更新

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良かれと思っての逆効果

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み

  「せっかくやってやったのに何だ!」「こちらの気も知らないで!」

  怒りの程度は様々ですが、こんな話を時々聴きます。

 

  何についてかというと、社員旅行や飲み会、社内レクレーションなど、福利厚生やコミュニケーション向上を考えた社内行事について、経営者や管理職の方々がおっしゃることです。

 

  つい先日もある会社の部長さんが、「どうせ若い子たちはお金がないし、たまにはいい店でご馳走してやろうと思って誘ったのに、みんながみんな断ってきた」と嘆いていました。

  ある社長さんは「全額会社持ちの忘年会をやって、自分がお勘定をして表に出たら、社員は全員解散したあとだった。せめてお礼ぐらいないのか!」とおっしゃっていました。

 

  せっかく良かれと思ってやっているのに、結果がこれでは逆効果という感じがしてしまいます。「常識がない!」「礼儀知らず!」なんて言いたくなる気持ちもわかりますが、こうなってしまう場合の共通点には、相手の感じ方への配慮が足りず、こちらの考え方で一方的に進めていることにも原因があると思います。相手には相手の考え方、都合があります。

 

  飲み会の例で言えば、「いい店でご馳走してもらえる」をメリットだろうと思う部長さんに対して、もしかすると部下の人達は「急に誘われても・・・」「部長と飲むのはなぁ・・・」「別にそんな店じゃなくても・・・」などとデメリットの方を大きく感じているかもしれません。

 

  忘年会の例でも、社長さんは「全額会社持ち」という配慮をしているつもりなのに、社員にとっては「強制的に参加しろっていうこと・・・?」などと思っているのかもしれません。

  いつも喜んでついてきていると思っていた部下が、実は気を遣って無理して付き合っているのかもしれません。やっぱり相手には相手の感じ方があります。

 

  ただ、相手のことばかり気にし始めると、今度はなんにもできなくなってしまいます。「自分たちに付き合うのはわずらわしいんだろうな」なんてことばかり思って、気を遣って遠慮ばかりしていると、相手とのかかわりの頻度はどんどん少なくなり、お互いの関係もつながりも弱くなってしまいます。これでは良いはずがありません。

 

  こういう場合の対応の一つとして、私はできるだけ「相手に委ねる」ということを考えるようにしています。例えば「今度みんなが行きたいお店でご馳走するから、日にちとメンバーを決めて」などと頼むのです。こちらの方が上の立場になってしまいそうな関係の時ほどそうします。

  もちろん相手は面倒とか気が進まないとか思うかもしれませんが、自分たちでメリットを増やせる余地はあります。それは「どうせだからたかっちゃえ」でも良いし、「ちょうど行きたい店があった!」でも良いのです。遠慮して声をかけずにコミュニケーションの機会を無くすよりはよっぽど良いです、

 

  ある会社では、社内行事の企画内容に会社は一切口を出さず、幹事をすべて社員に任せて、会社からは経費補助だけをする形に変えたところ、社員からの評価が上がり、参加率も向上したケースがあります。

  一方、これと同じように社員主体で実施しているのに、社員が今一つ積極的でない会社もあります。どうも「こうやるのが当たり前」「これは外せない」など暗黙の縛りが多々あって、幹事はただ決められたことをやるだけになってしまっているようです。やらされ感ということです。

 

  こうやって見て来ると、やはり「相手に委ねる」「裁量を与える」という事は、何事においてもとても重要な事だと思います。

 

  「この店、高いんだぞ」なんて言いながら自分に行きつけの店に連れて行くより、相手のテリトリーに入っていく、相手のペースに合わせるということも必要です。うまくすれば、初めは身構えて疎遠だった部下たちとも、うまくお近づきになるきっかけにできるのではないかと思います。


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