2012年を振り返って(ウェブ解析周辺) - Webマーケティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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2012年を振り返って(ウェブ解析周辺)

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ウェブアナリストの視点 もしもウェブ解析を学んだら

小坂です。

実家のある名古屋に帰省しています。

名古屋駅周辺は昨日すごい人でした。

私の家の近所は寿がきやもサークルKもココイチもコメダもない閑静な(笑)住宅地なので静かですが、

名古屋駅周辺は人が集まる場所になりましたね。


さて、2012年を振り返ります。

今年ウェブ解析をしていると、目立ったのはユーザの動作環境の変化です。

具体的にはスマートフォンの普及ですね。

スマートフォンのシェアはBtoCだと4割近くになるところも多かったです。

これはwindowsやmacなどのパソコンでのユーザが減ったという意味ではありません。

スマートフォンの分増えたというほうが正しいでしょう。


この新しい層は、今までPCを使わなかった状況でネットにアクセスしますので、

今まで通りのやり方とは違うアプローチが必要です。

朝8時台、昼の12時台、夕方から夜にかけてのアクセスが大きく伸びます。

昼の12台は今までも業種によってはアクセスが多かった時間帯ですが、

それ以外は今までは減少する時間帯でした。


スマートフォンユーザは平均ページビューが少なくなる傾向にあります。

短い時間でアクセスしますし、多くのページを閲覧するのに向いていないという特徴もあります。

ですから、内容を絞り簡潔に説明することと、

コンバージョンを短い遷移で確保することが重要になってきます。

また、電話をかけるのに向いていますので(まあ電話ですから)、

電話に誘導する施策をとれるサイトは有効です。


googleの成長に伴い、yahoo対googleのリンク元比率が少しずつgoogleが

伸びてきています。

googleが一般化してきたということですね。


2013年はこのような動きに加え、Windows8の登場が影響を与えます。

一部のPCはタッチパネルでのアクセスになりますし、

パソコン自体のとらえ方も変わってきます。

アクセス解析する側の視点に立てば、Do Not Trackの流れが見逃せません。

初期設定でIEの設定がDNTになる可能性が高く、

ユニークユーザの特定が難しくなる可能性があります。

Google analyticsがユニバーサルアナリティクスに移ろうとしているのは

その一環かもしれません。


このようなユーザ環境の変化に加え、SNSの普及が目立った年でもありました。

昔からmixi等SNSはありましたが、一部の人や一部の用途に使う流れから、

多くの人が使うようになり、ビジネスシーンでも使われるようになったことが

これまでとの大きな違いです。

電話・メール・skypeに続く、遠距離ビジネス会話の手段に加わったといえるでしょう。


twitterの成長は止まったように見えますが、ユーザサポートや広告の中では有用な手段として

成長しましたし、facebookはビジネスユースでも拡大してきています。

このようなSNS拡大の流れの結果、「情報処理」の限界にきている人も多いのではないでしょうか?

検索という流れがここ10年以上のネットの主流でしたが、

「人が情報を探す」から「情報が人を探す」という1年ぐらい前から言われていた流れは

加速しています。


当然ながらウェブ解析においても、トラフィック分析だけではなく、

何の目的でどのような情報を誰にどのようにどこで発信するかという戦略・目論見と

実際の結果を比較し、最適なコミュニケーションデザインを描くということが

重要になってきました。


設計なしのウェブ解析は役に立たない時代です。


2012年はこのようにウェブ解析業界では大きな変化がありました。


ウェブ解析を学ぶ需要も拡大し、ウェブ解析士認定講座の受講者は拡大しています。

人数が増えたのもそうですが、受講者・受験者の層が変わりました。


ウェブ解析を受託でやっている人だけではなく、

企業の中のウェブ担当者や、ウェブとは直接かかわっていない人や

企業経営者、コンサルタント、学生等層が大幅に拡大し、

一般化してきたのを実感します。


ウェブ解析は数年前までは一部の専門家が中心でしたが、

今はそうではなくなり、一般的なスキルに変わってきました。


今後は素人でも使いやすいウェブ解析ツールや

ウェブ解析の基礎を学ぶ講座の需要が高まってくるのではないかと思います。


そういう意味ではgoogle analyticsの機能の方向が難しい方向に進んでいるのは

何でだろうという気が個人的にはしています。

誰もが簡単に使えないと意味ないのですが。


そんな感じの振り返り。


2013年はこの流れの延長もありますし、マルチデバイスでの解析や

オウンドメディアやペイドメディアだけではない、ソーシャルメディアも巻き込んだ

ウェブ戦略や解析が必要になってきますし、

専門家でない人が実務で活かすためのウェブ解析も重要になってくるでしょう。

簿記レベルには使う層が拡大してきています。


簡単ですが、2012年の振り返りでした。




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