- 東郷 弘純
- 東郷法律事務所 代表
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
親族に承継する方法は,最も多く選択されている事業承継の方法で,親族内承継と言われます。これは経営者の子や娘婿等の親族に事業を承継させることです。
現在においても,自分の親族に事業を承継することを希望する経営者は多いと言えます。
親族に承継するメリットとしては,まず,融通が利きやすく点が挙げられます。具体的には,現経営者が事業承継をする時期を,経営状況等を見定めて設定できます。十分な時間をとって後継者を社内で複数のポジションを経験させる等充分に教育してから適切なタイミングで承継することもやりやすい環境にあります。
次に,従業員や取引先等の関係者の理解が得られやすい点が挙げられます。子供等の親族が事業を承継することは自然なことといえ,取引先はこれまでと変わらない取引関係を継続しやすく,従業員としても一般には受け入れやすいといえます。
さらに,親族内承継の場合,後継者が相続人であれば相続による承継も可能となり,税金面で有利な選択が可能となる場合があります。
この他にも,相続により承継することにより株式の分散が生じにくく,所有と経営が分離しにくい等のメリットがあります。
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