板倉の天井 その2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

鈴木 克彦
株式会社マクス 代表取締役
建築家
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板倉の天井 その2

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板倉造り工法の住宅 富士市 大黒柱のある家
屋根は基本は△ですね。

そうすると、この三角のスペース、塞いでしまうと小屋裏(屋根裏)になってしまうのですが、そのまま屋根づたいに天井にしたり(勾配天井)、ロフトを作ったりすると、とっても部屋がのびのびします。


奧に格子の障子が見えるのが、ロフトを見上げた写真です。


その障子は、階段室の吹き抜けに繋がっていて、階段室はこんな感じで、一番高い所に窓がついています。


こうすることで、明るくなるのはもちろんなのですが、それだけではありません。

夏、暑い…
 ↓
室温が上がる
 ↓
暑い空気は軽いので上に上がる
 ↓
一番高い所に窓があるとそこから暑い空気が出て行く
 ↓
家の中に空気の流れが出来て、開けている窓から風が入ってくる!

この効果をねらっています。
「煙突効果」
と言います。

兼好法師が徒然草で、
「家の作りようは、夏を旨とすべし。
 冬は、いかなるところにも住まる。
 暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」
と言っています。

ま、今の時代は、クーラーがあるので、事情は違いますが、静岡のような温暖な所では、隙間風のない家で有れば、冬は着込んでこたつにあたっていれば何とかなりますが、夏の暑さは確かに耐え難い物があります。

私はクーラーが嫌いなので、とくにこの考え方には共感します。
春〜秋の天気の良い日は、せいせいと窓を開けて、布団を干す!

北国様に、寒い時期は外に布団を干せなくなる、と言う地域もありますが、静岡のような温暖な地域では、この様な、夏を意識した家造りは、大切なことだと思います。

逆に、北国は冬の高断熱の方がより重要でしょう。

日本中一律の商品化住宅、というのはやや首をかしげたくなります。



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