- 寺岡 孝
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
- 東京都
- お金と住まいの専門家
-
03-6202-7622
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
平均所得はこの10年で12.3%も減少。
この数値は厚労省の資料から。
今から10年前の平均所得は626万円。
ところが、2010年では549万円になってしまった。
しかも、この平均所得以下の割合が就労世帯の6割以上を占めている。
つまり、平均所得が549万でも実態は200~400万円までの世帯が多い。
こうした収入で住宅ローンを組んで、希望の家は買えるのだろうか?
300万の所得であれば、返済比率からして年間返済額は90万円程度。
この額で借りられるローン金額は1,700万円ぐらいだ。
400万であれば、2,500万円程度は借りられる金額である。
こうした借入額では、首都圏で新築のマンションや戸建てを買うには難しい額。
価格的に安い千葉や埼玉に購入の目が向くが、それでもキツイ。
特に、首都圏では家賃も高く、ローンで住宅購入した方が安いと感じる。
そのため、夫婦共働きしていると、二人の収入を合算して住宅購入の計画を立てる。
先ほどのように、夫が400万、妻が300万で合計700万の収入があれば、
借入額はグッと増えて4,200万円ぐらいまでになる。
こうすると、都会の新築マンションも買えることになる。
マンションのモデルルームに行ってみると、
「奥さまも働いていれば多くのローンが組めますし、返済額は今の家賃より安くなりますよ!」
と、必ず言われる。
そうなると、何となく買えそうになる。
ところが、この夫婦収入合算の借入での住宅購入には多くのリスクがある。
妻の出産、一時休職、夫または妻の会社の状況変化、リストラなど…
どちらか一方が就労できなくなると、ローン返済は厳しい。
また、金利上昇傾向の局面や消費増税後の家計状況も心配だ。
さらに、子どもさんの教育費も加算されていく。
こうした背景を考えると、安易に住宅購入をしてはいけないことがわかる。
巷では消費増税前に住宅購入をあおる。
しかも、長年続くローンの低金利が、収入が少なくても買えそうな雰囲気を醸し出している。
ローンの返済が今の家賃より安いからと言って、安易に住宅購入はしないことだ…
■消費増税前の注文住宅買い方セミナー 開催!
■住宅ローンと保険のマネーセミナー 開催!
【詳しいお問い合わせ先】
電話:03-6202-7622
このコラムの執筆専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
「納得」と「安心」の住まいづくりを中立的立場でサポートします
生涯に一度とも言える住宅建築や不動産購入の場では「失敗したらどうしよう」と不安に思う方が多いものです。お客様が「夢」を安心して実現できるよう、業界での30年以上の経験を活かし、「納得」と「安心」の住まいづくりを中立的立場でサポートいたします。
「正しい住宅ローンの選び方」のコラム
【マイナス金利解除】変動金利が上昇する前に住宅ローンをどう組めば良い??(2024/03/19 22:03)
フラット35でもローン審査が通らない??(2013/10/10 01:10)
これからの住宅ローンは変動金利、それとも固定金利がいい?(2013/06/07 11:06)
住宅ローンは変動か固定か?【借り換え編】(2013/05/17 00:05)
これからの住宅ローンは固定か?それとも変動か?(2013/05/11 02:05)
このコラムに類似したコラム
住宅ローンの破綻が増える?? 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2013/05/26 01:38)
展望は第二の応接間 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2010/11/02 15:01)
世帯年収1000万円以下でも億ションを買える魔法のローン 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2023/11/09 16:00)
住宅購入契約前に考えること 辻畑 憲男 - ファイナンシャルプランナー(2022/08/28 11:12)
住宅ローン、金利上昇どうする変動金利? 辻畑 憲男 - ファイナンシャルプランナー(2022/04/29 19:59)