- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
私が外壁として採用しているこの材料は、天然木でありながら、防火性能があり、燃えない安心が負荷された材料です。
この性能は、木材への科学的な処理による性能です。
無機質での処理なので、劣化による防火性能の低下はありません。
そして、その上で、なぜこの木の羽目板を外壁に使うのか?
それは、木が好きだから、と言うのもあるのですが、街並み造りです。
外国に行くと、どなたも感じるのは、街並みが美しい事です。
それは、何を持って美しいのかと考えると、どの家も、木や石やレンガなどの自然な物をさりげなく使う、統一感ではないでしょうか?
その意味では、かつての日本の街並みは、世界に誇る美しさで、外国から訪れた人々は一様に驚嘆したというのは歴史に聞く話ですね。
白川郷の合掌造りが世界遺産に登録されたのも、統一感のある街並みだからだと思います。
やはり、日本の街並みには、昔ながらの木の家がマッチすると思うのです。
レッドシダーの故郷、カナダの街並みは…
写真は別荘街なので一概には言えませんが、この様に美しい街並みは、形や色は違えど、外壁にどの家もレッドシダーを使っている事から来る統一感そのものです。
そこで日本を振り返ると、
・南欧風のオレンジの塗り壁
・ガルバリウムのシンプルモダン
・和風建築の入母屋住宅
・サイディングのアーリーアメリカン…
これらが軒を揃える…、こういっては何ですが、節操がないです。
最近では、小さな分譲地内の住宅をを、みな同じスタイルで作って、統一感を出す、というのが脚光を浴びています。
本当はみんな気づいて居るんですよね。
個性有る家造りと奇抜な家造りというのは、本当は違う物だと思います。
また、ご紹介して行くこのお宅の完成見学会を行いますので、お近くの方はどうぞ。
詳しくはこちらをご案内下さい。