- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
イラク戦争前は20ドル台の原油価格が50ドル台へ、そして今年には100ドル台へと桁が変わりました。それに加え今回は、中国やインドなどのBRICs諸国、EUに加盟した東欧、そのあとに続く新興国の需要の高まりから、石炭、鉄鉱石、漁業資源、とうもろこし、小麦等々の資源が急騰を始めています。
そこに、米国の景気後退が囁かれているのですから、多くの経済学者と評論家の方たちが「スタグフレーションになるぞ!」と書くのも当たり前ですね。
○将来の姿
スタグフレーションにならなくても、いずれにせよ、「米国の景気後退は避けられない」かも知れません。その影響は世界に広がります。
それに対して我々庶民は我慢強く嵐が過ぎるのを待つことしかありません。
でも、過去を見ると、何れは需要と供給がマッチし、価格はあるべきレベルで均衡します。前回も前々回も原油価格は2分の1程度に急落しています。
第二次オイルショックは、日本経済は一次への過剰対応で生産工程の贅肉を取り、単位当り原油消費量を急減させて置いた影響と、円高による輸入価格の実質的低下で、世界に先駆けてスタグフレーションから抜け出しています。
今回も同様な経過をたどるものと考えます。過去は2〜3年でスタグフレーションを抜け出しています。従いまして、反転する時期にどのようなポジションにいるかを考えた行動が、我々が取る対策と考えています。