- 釜口 博
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対象:家計・ライフプラン
ファイナンシャルプランナーが天職!
BYSプランニングの釜口です。
今回のメルマガは、中小企業の退職金制度の危機について
お伝えしようと思います。
中小企業向けの退職給付の廃止・縮小が続いています。
厚生労働省は、厚生年金基金制度を今後10年間で廃止を決定。
適格退職年金(適年)は今春に廃止されたばかり・・・
適年を持っていた中小企業の約3割が、
中小企業退職金共済(中退共)に移り、
約7割は退職年金自体を持つことをあきらめた格好。
その頼みの綱である中退共が、運用実績の悪化で、
1741億円(11年度末)の累積欠損金を抱え、
制度を持続させるためには、退職金減額はやむを得ない
と判断したということです。
具体的には、
1.現行の予定利率1%を0.8%程度まで引き下げる検討
2.毎月の最低掛金(現状5,000円)を増やして、欠損金の充当
に充てることを検討
3.付加退職金の減額(支給割合の引き下げ)の検討
※付加退職金とは運用益が出た場合、半分を受給者に支給
するもの
その他の企業年金制度として、確定給付企業年金、
確定拠出企業年金がありますが、これらの退職年金制度は、
普及していないのが現状。
厚生年金基金の廃止、中退共の退職金減額が重なれば、
中小企業に勤めている従業員の退職金給付は
先細り状態に陥ります。
何も考えず、普通に会社員生活をしていると、
退職時点で老後生活費が不足してしまう
という現実を付きつけられます。
本気で退職金を当てにしないライフプラン作りを、
真剣に考えなければいけない時代です。
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