日経記事;『エキサイト、フィリピンにアジア統括拠点』に関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;『エキサイト、フィリピンにアジア統括拠点』に関する考察

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皆様、
こんにちは。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月17日付の日経新聞に、『エキサイト、フィリピンにアジア統括拠点』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『 ポータルサイト運営のエキサイトはフィリピンで、2013年にもポータルサイトなどの消費者向けウェブサービスを始める。

マニラに合弁会社を設立し、まずは受託開発業務を手掛ける。今後のアジア展開に向けた統括拠点と位置付け、人材を育てるとともにサービス運営のノウハウを蓄積。

フィリピンでの売上高を3年以内に年5000万ペソ(約1億円)にする。

現地でシステム開発などを手掛けるサンビクトレスファミリー(マニラ市)と共同で「エキサイトメディアサービスPH」を12月1日付で設立した。

資本金は2000万ペソ(約4000万円)で、エキサイトが90%、サンビクトレスファミリーが10%を出資した。エキサイトが海外に子会社を設立するのは初めて。

現地スタッフを中心に11人体制でスタートし、3年内に50人規模にする。当初はエキサイトが日本で運営するサービスの開発や保守を請け負う。

英語が公用語のフィリピンでは米国のサイトを利用する人が多く、現地に根ざしたサイトは発展途上。地域ニュースの配信や結婚紹介、占いなどのサービスを検討している。』


最近、インターネット上でWebサイトを運営する事業者の事業多角化が幾つか発表されています。

12月12日には、ヤフーが、サイバーエージェントの完全子会社で外国為替証拠金取引(FX)事業を手掛けるサイバーエージェントFXを買収すると発表しました。

2013年1月31日付で全株式を210億円で取得し、完全子会社とすします。買収資金は手元資金でまかなう、サイバーエージェントFXの12年3月期の営業収益は84億円、純利益は22億円とのこと。

ネット検索、広告、通販事業自体は、国内市場でまだ伸びています。基本的には、二桁成長が続いています。

しかし、最近企業間の業績に変化がみられるようになりました。

ヤフーは、今年に入って事業の多角化を行なっています。日経記事から抜粋すると、以下のようになります。

・4月:アスクルと資本提携。共同でネット通販
・6月:インド企業とスマホ向けサービス合弁会社
・6月:「TSUTAYA」のCCCとポイント事業統合
・8月:グルメ情報口コミサイト「食べログ」と業務提携
・11月:グリーとスマホ向けゲーム事業で提携
・12月:サイバーからFX事業を買収

国内市場でネット通販と検索連動型広告事業の大手企業は、楽天、アマゾン、グーグル、ヤフーなどです。

この中で、楽天、アマゾン、グーグルは、二桁成長を続けていますが、ヤフーは一桁成長になっています。

通販や広告事業で、楽天、アマゾン、グーグルとの競争が激化しており、かっての成長力が弱まっていることが原因です。

このために、ネット関連事業の枠を広げて収益力拡大を図るやり方です。現時点で連携;アライアンスを組んでいる相手は、各事業分野のトップ企業であることから、勝ち組みに残れる可能性がある、「Win/Win」関係になっています。

ヤフーが連携先との「Win/Win」関係を維持強化していくためには、本業で競争力を強化し続けることが重要です。

相手先がアドバンテージを感じなくなれば、いつでも連携をやめてしまうからです。連携先にとって、ヤフーより楽天やアマゾンなどと組んだ方がメリットがあると計算すると、組む相手をすぐに変えます。

ヤフーは、米国で苦戦しています。日本市場では、上記多角化の成功がカギを握るとみています。


エキサイトの場合は、海外市場開拓で新規事業立ち上げの機会を狙います。エキサイトは、若者向け中心の総合エンターテイメント型の検索や情報提供などのサービスを行なっています。

エキサイトは、国内だけでなく欧米市場で携帯電話向けのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供しています。

本日の記事は、フィリピンで、2013年にもポータルサイトなどの消費者向けウェブサービスを始めることについて書いています。

フィリピンは、公用語が英語です。欧米市場と同じ英語版のWebサイト運営を行ないます。フィリピンでの事業に成功すると、香港、シンガポール、マレーシ、インド、バングラデシュなどの英語圏で事業拡大を行なえる可能性があります。

これらの国々は、人口増加と経済発展が見込まれますので、アマゾンやグーグルと違った視点からのWebサイト事業で、差別化・差異化を図れれば成功する可能性が見込めます。

顧客から信頼されるWebサイトの維持強化が必要になりますが、これは国内で培ったノウハウで可能とみます。

差別化・差異化可能なサービス提供できるかがポイントになります。

他のWebサイト運営事業者もアジア進出を徐々に開始しています。ヤフーとは違ったやり方で、海外市場で新規事業立ち上げを行なうやり方です。

エキサイトなどのWebサイト運営事業者が、海外進出を行なうことは大いに意義があります。国内で築いたノウハウを最大限生かして、海外市場で勝ち組みになることを期待します。

今後のエキサイトなどの動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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