- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
情報過多にご注意を!(1)
数年前の初夏のことです。
都内のある喫茶店での出来事。
席につくと、私の斜前の席に座る女子大生らしき人が、
二人ならんで勉強をしていました。
一人は下を向き、もくもくとペンを走らせています。
一人は携帯電話で、何やら興奮気味に話しをしています。
試験勉強をしているようです。
電話の子は、とても嬉しい様子です。o(^o^)o
相手は、どうやら試験に関する情報を提供しているようです。
「うっそー」
「えーそこ出るの」
「えーそこも」
「なんで、そんなこと知ってるの」
「えっ教授が言ってた?」
「何ページから?」
「すごい!すごい!」\(^o^)/
察するに、予想される試験範囲の情報を
たくさんもらったようです。
電話が終わり、笑顔で隣の子に話しかけます。
でも、なぜかあまり相手にしません。
「へー」「ふーん」などの生返事です。
さて、携帯の子は勉強開始です。
書き留めた情報をながめ、あっちの教科書、
こっちの教科書をひっくり返します。
手が止りません。あっちを見て、こっちを見て、
あっちのノート、こっちのノート・・・、
ちょっと混乱しているようです。
隣の子に話しかけますが、生返事しか返ってきません。
なので、ペンを握り直し、
あっちこっち、ノートをめくります。
だんだん、イライラしだし
眉間にしわがよります。(
_)
「なんかさ〜むかつくのよね〜」と愚痴りだしました。
「こんなの勉強したって無駄よ」
そして、
「わたし、帰るわ!(-_-#)」
この間、約1時間。
私は、約束の時間がきたので店を出ました。
この後どうなったか知りません。
隣の子が、なだめ勉強を再開したかもしれません。
ただ、見ていた限り、
その可能性はかなり低そうでした。
つづく
EARTHSHIP CONSULTING