前世と輪廻転生について

スピリチュアルな世界では、よく輪廻転生について説かれているように思います。

自分探しと称し、前世療法などを受けたことがある方も多いかもしれません。

その輪廻転生について誤解が多いような気がするのでお伝えしておきます。



輪廻転生というのは何も前世だけの話しではありません。

先祖から受け継がれる血というものも、立派な前世なんですね。

遺伝子も永劫の昔から続いてきた前世です。



さらに言うと、全てのものは一体であるが故に、全ての環境の輪廻も前世だということになっていきます。

それらの事実を無視し、自らの都合の良い前世だけを求めるのも、また自我であり、この世の道理がわかっていない…ということになります。



この血というのは我が子を持った時によくわかります。

何も似ているのは姿形だけではありません。

幼い頃から、仕草や性格まで似ているものなんですね。

一人の人間が誕生した時、その時に持つ親の因果が子に引き継がれていきます。



今の自分は過去の集大成であるわけですが、同体無我の原理から言うと、今の自分は過去だけでなく、全宇宙の結果でもあるわけです。

そして自分が行う行為は全宇宙の業となり、その業がまた広がっていき個人の結果に繋がっていくのですが…。



無我故に自他の境というものは無く、個の前世は輪廻転生というものはあるけれど無いということになります。

こうなると少し難しくなってくるかもしれませんが、この真理が腑落ちすると、自分をよく見つめ直すようにならざると得ません。



自分を嫌うということは、先祖を呪っているのと同じことです。

自分の中にある血は父母のものだけではありません。

先祖代々受け継がれてきたものです。



受け継がれてきたのは、遺伝子などという生易しいものではありません。

今の自分の全ては、ご先祖様や周りの環境全てに作られてきたものです。

自分が何かを行うということは、全ての方々と一緒に経験しているのと同じことなんです。



大切な人が亡くなったとしても繋がりが切れるわけではありません。

現世では亡くなったとされている方々は自分の潜在意識の中で生きており、あなたと同じ感情を味わっています。

あなたが本当の意味で自分を好きになることで、全ての方々を満たすということにも繋がっていくわけです。



人間は表層意識と深層意識がありますが、自分の他に、全ての方々と一緒に暮らしているのと同じということです。

それがわかると、ただ喜びと感謝の念しか湧いてこないはずなんです。

否が応でも精進に向かって突き進んでいくはずなんです。



一般的に言われる前世や輪廻転生と、無我の境地はまったくの別物です。

エゴと愛の違いがわかると、ただ善だけに邁進していくようになります。

全てのものに感謝して生きていきたいものですね♪


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