逆境の中で基礎ができる。
世に華々しく活躍する芸人の方々・・・。
その誰にも「下積み」期間があるようです。
この「下積み」の時にどれだけ芸を磨くかが大事で、
簡単に人気が出てしまうと
「一発屋」に終わってしまうことが多いとか。
もう大御所の「明石家さんま」さんですが、
吉本に入りたての頃、
口数が少ない、暗い性格の青年だったそうです。
そんなことを吉本興行の社長が、
日経新聞に書いていたのを覚えています。
ちょっと信じられませんが、
あまり人に語ることのできない時期に通り越して、
今の地位と人気があるのですね。
世界の車メーカー「HONDA」を創業した
「本田宗一郎」さんに、こんな言葉があります。*1
「もうからんときがあっても企業というものは
りっぱなものだと思う。
むしろ、もうからない時こそ、
その企業の基礎がためができるのである」
人生、山あり谷あり。
会社も、企業も、浮き沈み。
谷にいる時、底にいる時、
そんな辛い時期だからこそ
涙が出るような時だからこそ
それまで気づかなかった
大切なことに気づくことがあります。
売上が落ちても、不振に陥っても
基礎を固めようと、努力を重ねている限り、
会社とは立派なものですね。
なぜならば、存在している限り、
誰かを雇用し社員の生活を養い、
何らかの形で商品やサービスを世に送り出し
社会のためになっているのですから。
逆境の真ん中で顔をあげ、誠意を持って
底を脱しようと格闘する人間の物語が
未来の「笑顔」を作る基礎となるようです。
「基礎」は、大きく強いほど
「発展」は、大きく強くなります。
EARTHSHIP CONSULTING
*1『俺の考え』(著 本田宗一郎 新潮社)