- 深澤 熙之
- 昭和アルミ株式会社
- 埼玉県
- 建築プロデューサー
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
コンクリートなどの堅固物の建物でも60年耐用年数があると言われていたのですが、30年くらいしかないと最近では言われています。
それは、建物の工法に原因があります。
日本の建物の90%以上は内断熱工法という断熱工法で建てられているのですが、断熱の方法には外断熱工法と内断熱工法の二通りの工法がございます。
アメリカ・カナダ・ヨーロッパの方では外断熱という工法が一般的で、建物の寿命も平均150年から200年です。
片や、世界の中で日本国の建物は内断熱工法が一般的であり、日本全国で約90%以上がこの内断熱工法で住宅が建てられています。
内断熱工法とは壁内断熱充填工法と言い、住宅の柱がある壁の中を断熱材を柱と柱及び梁と梁の間の隙間の中を断熱材を敷き詰めていく方法です。
外断熱工法の場合は内断熱工法のような壁の中に断熱材を敷き詰めるのでなく、壁の外側の方に断熱材を貼り付けていく方法を外断熱工法と言います。
外断熱工法と内断熱工法の住宅に対する影響において大きい違いは、内断熱工法の場合は壁の中に断熱材を敷き詰めていくのですが、柱と柱の中に断熱材を敷き詰めていく為、柱部分は施工できません、住宅を断熱材で包み込むという工法ではないので、断熱効果といった面では外断熱工法と比較して、断熱効果を高める為の気密性が弱いのでその分断熱効果の効率が低いのです。
最近では断熱材を10センチにして断熱材をびっちり敷き詰めるように施工しています。そうすると逆に壁内の中の通気性もなく、湿気がこもり易い壁の中の構造になっています。
その点外断熱工法は壁よりも外側に断熱材を施工していきますので、壁の中に結露がでなくなります。