街の中の防災 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

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街の中の防災

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●建物の安全性を求めて

笹子トンネル事故を思う度に人間は、先を見通す力がなんと無いものか、と感じてしまいます。
後で思えば当然なのに、起ってしまうまで誰も何も言わない。犠牲者が出て初めて対応に乗り出すのは、仕方のない事なのでしょうか。

阪神大震災では建物だけでなく交通網も大きな影響を受けました。写真のように高架は道路や線路部分が一体になって繋がっている訳ではありません。夏と冬の温度差で、橋げたは膨張収縮を繰り返しています。一体となって繋がっていると、歪が生じて返って危険な事になるためです。ですので橋げたは一定寸法で分断して、少しづつ「遊び」の為の隙間を造っています。阪神大震災までは、柱脚の上に橋げたがポンと乗っているだけでした。その為地震で柱脚に損傷が発生すると、簡単に橋げたが落下してしまいました。

それを打開するために、最近は落下防止用のアンカーを設けている橋げたをよく見かけます。アンカーのボルト穴に「遊び」があるのでしょう、膨張収縮による伸び縮みを吸収する機能は維持しながら、それ以上の橋げたの移動は抑え込みます。
皆さんの周りの高架の橋げたは、きちんと落下防止対策がなされていますか?

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建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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