- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「補修屋」さん・・2
おさらいをしてみましょう。
「補修屋」さんというのは建築の工事の最後に現場で仕事をしてもらう人たちです。
この「補修屋」さんの仕事の後にクリーニングつまり掃除屋さんが建物の中外を綺麗にクリーニングして工事は終わります。
では、その仕事の内容は?
それはそのままです、建物を「補修」すること。
建物を作る工事というのは・・
実は作っては直し、作っては直しの繰り返しです。
工事というのは、進めるれば進めるほど、その工事自体によって必ず出来上がっているどこかを傷つけてしまうのです。
あるいは、様々な状況によってうまく出来ないこともあるのです。
室内に内装材を運び込むときに出来上がっているサッシや扉にゴンとぶつけてしまう。
あるいは床に置いたらフローリングを傷つけてしまう。
クロスに引っかけて傷つける。
外壁などに塗装や吹付けした翌日、予想外の雨が降って汚してしまう。
コンクリート打ち放し、予想以上に気温が高くなりコンクリートにピンホールが。
などなど・・
出来るだけそんなことのないように計画して工事して、出来上がった所は養生します。
養生というのは・・
出来上がった部分を傷つけたり汚したりしても大丈夫なようにシートで保護したりウレタンでガードしたりしておくこと。
が・・
傷つけるのって実は避けられないことなんです。
だって、完璧なんて無理だもん!
人間がやることなんですから・・
だいたいそんな傷が見つかったときには現場監督の怒声が!
「ぶぁっかやろう誰だここぶつけた奴は!」ってね・・
大なり小なりミスは起こり、傷はつきます。
大きなミスや失敗の場合は作り直します。
小さなミスや傷は・・
工事の最後に「補修屋」さんに補修してもらうのです。
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